GW・庭の片隅に野菜を植えてみる … WanderVogel2012/05/03

野菜の苗
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GW後半、雨続きであちこちで川の増水や土砂崩れなどの被害が出ているというニュースを聞きながら、この分ではどこへも行けないな、と諦めて近くの園芸屋さんに出掛けて来ました。

植えるには少し時機を逸してしまっているような気もしますが、オクラとつるなしインゲンと調理用トマトの苗を2〜3本ずつ買ってきて植えてみました。
ハーブ類を買おうと園芸店に行ったのですが、思ったより値段が高かったので手軽?に育ちそうな野菜類を選んで買ってきました。

バジリコなどの苗は通りがかった近くの花屋さんで安売りをしたので、そこで買い求めます。

ローズマリーやミントといった手のかからないハーブ類は何もしなくても今も勝手に育っていますが、野菜類はそれなりに手をかけてあげないと思ったようには大きくなってくれないのだろうなぁ、と今からちょっと心配になってます。

・・・不定期に つづく

三渓園・聴秋閣と臨春閣を見に行く … WanderVogel2012/05/04

三渓園 聴秋閣
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三渓園の特別開放で「聴秋閣」と「臨春閣」を中心に見に行きました。

写真は「聴秋閣」です。
江戸時代の初め(1623年)に建てられ、京都二条城内にあったと言われているものを移築したものです。
徳川家光・春日局にもゆかりある楼閣建築ということです。

建物の床下の一部が流れに張り出しているように建てられていて、水音を身近に感じることの出来る涼しげな建物です。
2階の造りもなかなか凝っていて、豊かなデザイン性とバランス感覚、そしてウイットを感じさせます。

小振りでありながらも周りの自然渓流を模した作庭を最大限に生かした造りで、機智に富んでいていて引きつけられます。

昨年葺き替えられたという、屋根のこけら葺きも美しい。
こけら葺き:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2011/04/19/

もうひとつ特別公開されている「臨春閣」の方は、桂離宮のような雁行型をした数奇屋風書院造りで、室内を狩野派の襖絵に彩られた瀟洒で美しい別荘建築です。


三渓園・聴秋閣と臨春閣を見に行く 2 … WanderVogel2012/05/05

三渓園 臨春閣内部
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三渓園の特別開放のもうひとつの目玉である「臨春閣」は、大らかにひろがる池泉を持った庭を前に、桂離宮のような雁行型をした建物配置で造られ、端正でリズム感のある造形美を見せています。

室内も同様に数奇屋風書院造りの手法でデザインされていて、大胆な構図で狩野派によって描かれた襖絵によって空間を一層引き締めています

一般的な解説や説明はガイドブックにまかせるとして、それ以外で面白かったのが二階に上がる階段の入口周りのデザインです。

上の写真がそれですが、火頭窓のような形のフレームが、まるで舞台のプロセニアム・アーチのように空間領域を区切っていて、二階への階段が異空間への入口であるかのような心理的な印象を与えています。

隙のない数奇屋風(シャレではないですよ)書院造りの中にあって、フッと息の抜ける仕掛けです。
デザイン的に大変うまい、楽しい工夫がされているのに感心しました。


称名寺薪能「土蜘」「長光」 … 能・狂言・仕舞2012/05/06

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今夜は金沢文庫の称名寺境内の浄土庭園をバックにして行なわれる幻想的な「薪能」を観てきました。
直前の雨で開演が30分程度遅れましたが、薪に照らされた舞台上で繰り広げられる「お能」や「狂言」を舞台間近で見せてもらうことが出来ました。

演目は地域の子供達の連吟「放下僧(ほうかそう)」で始まり、同じく地域の方による連吟「六浦(むつら)」があり、次に本職による同じ演目の仕舞いが演じられました。
「放下僧」は金沢八景にある瀬戸神社でかたき討ちをした兄弟のお話、「六浦(むつら)」はここ称名寺を舞台にした楓の精の物語で、いずれも地元に根ざしたお能の題材です。

狂言は「長光(ながみつ)」で、会場を大いに涌かした後に、薪能ハイライトのお能「土蜘(つちぐも)」が演じられました。薪の揺れる光に照らされた屋外舞台独特の雰囲気に包まれ大変感動的でした。
私の座った場所は、ソデから舞台まで延びる橋掛かりの前から2列目の桟敷席でしたので、舞台も橋上も間近に見える最高に良い席でした。

若い頃から歌舞伎や狂言は東銀座の歌舞伎座や千駄ヶ谷の国立能楽堂に通ってよく観に行っていましたが、「お能」はあまり馴染みがありませんでした。
しかし今夜は演目が良かったのと、薪の光の元で繰り広げられるという舞台性も手伝って、楽しく感動的なひと時を過ごすことが出来ました。

すっかりとりこになってしまいました。

(撮影禁止のアナウンスがあったようでした… すみません、その時は気がつきませんでした。小さな写真でも撮影はNG)


久しぶりの地元産ボンゴレのスパゲッティ … 料理・WanderVogel2012/05/07

ボンゴレこごみスパゲッティ
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GW連休後半の大潮で地元・金沢八景の野島で潮干狩りをしました。自宅から歩いて行けます。

野島も結構な人手がありましたが、八景島近くの「海の公園」の潮干狩り場はアサリより人の方が多いのでは?と言われるほどの人出だったことを思えば、こちらは昔からある 地元の人にしかあまり知られていない場所なので、空いている方なのでしょう。
採れる貝はアサリの他にバカガイ(青柳)やまんじゅう貝などです。
以前はハマグリも時々採れたのですが、最近はあまり見かけなくなったようです。

というわけで、大量のアサリをこれからしばらくはせっせと食べ続けることになります。 とりあえず、これでもかと大量のアサリを投入したボンゴレスパゲッティを作りました。

新潟から送ってもらった今の季節限定の「こごめ」をトッピングして、彩りも鮮やかに出来上がりました。

夜は夜で、アサリとまんじゅう貝のワイン蒸しだな。


横浜山下公園の氷川丸・機関室 … engine・WanderVogel2012/05/11

横浜氷川丸機関室
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先日見に行った横浜山下公園に接岸している「氷川丸」の船底近くまで階段を下りて行った先にある機関室です。

そこには3層を突き抜けた巨大なディーゼルエンジンが納まっています。
我々が普段生活していて、大きな船のエンジンなど見る機会などそうそうないので、これには驚きを通り越して感動ものでした。

まさに芸術品のようなエンジンです。
エンジン本体には「B&W」バーマイスター&ウェイン(デンマーク)の刻印が誇らしげに刻まれています。

両舷に2基配置されたエンジンは片舷8気筒で、合わせて16気筒のディーゼルエンジンで船を動かしています。
一部ピストン内部の断面が覗けるようになっていて、感動的なほどマッチョなコンロッドも見ることが出来ます。
最上層にはエンジン上部に付けられた大きなカムと吸排気用プッシュロッドも見ることが出来て、メカ好きにはたまらない。
エンジン始動用と燃料の高圧噴射用に使われる大きな圧縮空気コンプレッサーも隣室に備え付けられています。

すべてがメカニカルで機能一辺倒のデザインは、無駄な贅肉を削ぎ落したアスリートのようにどこまでも美しい。


地元ショートツーリング:自宅近くのマリーナとモノレール … WanderVogel2012/05/13

地元ショートツーリング
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あまりに天気が良いので、横浜と地元をぐるっと一周して東京まで往復してきました。GHEZZI&BRIAN FURIA

第三京浜を往復しての2時間程度のショートショートツーリングです。
自宅近くに戻ってきて写真を1枚。
高架で延びている線は、金沢八景駅から八景島シーパラダイスや鳥浜のアウトレットモールを経由して新杉田まで行くモノレール線です。

穏やかな湾にヨットや釣り船や屋形船がボケーッと浮かんでいます。
まったくのどかな日曜日です。

今日の暖かい(暑い)陽射しに、レザージャケットのインナーはもう必要ありませんでした。

・・・不定期に つづく

ジョムソン街道・ムクティナートの光景 1984 … WanderVogel2012/05/14

ムクティナート・ジョムソン1984
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今日の朝、ポカラ発ジョムソン行きのアグニエアの飛行機が墜落したというニュースが入ってきました。

ポカラ(900m)という町からジョムソン(2,743m)村までは、片道 歩いて7日から10日程度の道のりです。
私が行った1979年でも1984年でも、このルートは全線歩いて行くしか方法はなかったのですが、今では飛行機(プロペラ機)やバス、ジープなどでも行くことが出来るようになったと言います。

カリガンダキ(黒い川)という川沿いに開ける荒涼とした河原をひたすら遡ったところにジョムソンという村はあります。
ここはルートは、古くはチベットとインドをつなぐ隊商の交易道として大層栄えた道でした。

ジョムソンという村自体は特別何もないのですが、そこから2日ほど歩くとムクティナート(3,798m)というチベット仏教とヒンドゥー教の聖地があります。
ですから、この道は周辺のチベット仏教徒やインドからのヒンドゥー教徒たちもお参りに押し寄せる「巡礼の道」ということにもなります。

ムクティナートからトロン・パス(5,415m)というコル(鞍部)を越えるとアンナプルナ山系の北側に出て、マナン、ピサンといった村々へとつながっています。
また、ジョムソンとムクティナートのちょうど中間のカグベ二村から、さらにカリガンダキ沿いに遡ると神秘の国「ムスタン王国」に行くことが出来ます。

ムクティナート周辺には写真のような荒涼とした景色が広がっていました。
標高は4.000m近いので周りには樹木も草もありません。
周囲を取り囲む 雪を頂いている山々は軽く7,000mを越えています。

以前のblog:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2012/03/08/

・・・不定期に つづく

伊豆半島/真鶴漁港ショートツーリング:海鮮丼を食べに … WanderVogel2012/05/19

真鶴漁港ツーリング
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仕事がひとつ延期になったのとあまりに天気が良いので、伊豆半島の入口・真鶴漁港にお昼を食べに行きながらのショートツーリング。GHEZZI&BRIAN FURIA

逗子・鎌倉を抜け、湘南海岸を気持ちの良い海風に当りながら快走して西湘バイパスに入り、一気に真鶴半島へ。
土曜日の午前中といってもまだ大混雑というわけではなく、道はそれほど混んではいません。ただ、砂浜や浜辺はサーファーの姿でいっぱいでした。

10時前に出発して11時半には真鶴漁港の前にある食堂のカウンターに座って、名物の海鮮丼定食を頬張っていました。

お昼を回ると真夏のような暑さになってきたので、早々に引き上げてきましたが、江ノ島も鎌倉も観光客で溢れていました。

湘南海岸は一気に夏本番のような雰囲気でした。


チベット・ラサ/ジョカン(大昭寺)の前で 1984 … WanderVogel2012/05/20

チベット・ラサ 1984
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先日(5/14)東京で開催された世界ウイグル会議はもちろんのこと、チベットやダライ・ラマ14世の話題になると「中国」はかなり神経質になりますが、実際に私が見てきた新疆ウイグル自治区やチベット自治区での中国(漢民族)の行いは、どう見ても中国政府の言っている説明とはほど遠い印象を受けます。

写真はラサが渡航禁止地域(その町に立ち入ることも宿泊することも原則禁止)から、準開放都市(公安局の許可証があれば町に立ち入れる)になった1984年のラサの中心「ジョカン(大昭寺)」とその周りに広がる昔からの町並み(八角街・パルコル)の様子です。

チベット仏教徒の行なう「五体投地(その字の通り、五体を地面に投げ出す)」の祈りは、この八角街(パルコル)の道をこのやりかたでグルグル回るのが正式な祈りの作法なのだそうです。
実際には、自分の住んでいる村からこの姿勢・この方法で延々と山道を祈りながら巡礼するのが本当の意味の「五体投地」なのだと言います。
私の行った時(1984)にも、ラサに着いた時にはすでに全身ボロボロになっている敬虔なチベット仏教徒の姿を多く目にしました。

今はチベット・ラサも観光客がたくさん行くようになり、ポタラ宮も世界遺産になり、一見すると文化的な保護活動が中国政府主体で行なわれたかのような印象を受けます。

しかし、ここに写っている町並み(八角街・パルコル)は1984年末には完全に破壊されてしまい、あらたにそれらしく中国人によって造られたのが今のパルコルです。
私の滞在している間(10日間程度)にも、大型重機で破壊されていくのを目の当たりのして愕然としたのを覚えています。
周辺の町並みはさらに計画的に徹底的に潰されていき、道も付け替えられて、中国人民風の醜悪なバラックのような建物に取って代わられていくのをただただ呆然として見ていました。
古くからある町の破壊はここだけに留まらず、ポタラ宮下の町並みも破壊され、今の写真を見るときれいに更地になっています。

中国政府の言う「文化的生活を与えるため」、というチベット人にとってはまったくもってありがた迷惑な押しつけのために、民族の誇りとも言うべき町並みを破壊し、古くて重要な民家も威厳を保ってきた歴史あるお寺も町のあり方そのものも、文化大革命の時と同じように軒並み潰してしまうというな大きな間違いをここでもしでかしました。

(文化大革命の時には、チベット高地の各地に散らばる歴史ある寺院・僧院などが、その歴史的価値や規模の大小に関わらずこれも徹底的に破壊され、そこに何代も住み暮らしながら守って来た僧侶たちも全て追い立てるようにその地から一掃してしまうという、チベット歴史上最悪の暴挙が行なわれました。)

先日(5/16)、アフガニスタン・バーミアン遺跡の有名な大仏像を爆破/破壊(2001年3月)して世界中の批判を浴びた「タリバン」の最高幹部だった元長官が、「爆破は誤りだった」と今更ながらに会見していましたが、中国もこの先 数十年後かに「チベットやウイグルで中国がしたことは大きな誤りだった」と世界に詫びる日がきっとくると信じています。

今のチベットには、すでにチベットらしさはかけらも残っていません。
これは新疆ウイグル自治区のウルムチやトルファン、カシュガルでもまったく同じことなのです。

以前のblog:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2012/03/03/
WanderVogel・World:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/cat/world/

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