新潟県/大源太川北沢本谷:単独沢登り 1 … WanderVogel2012/06/25

大源太川北沢本谷1
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以前から行ってみたかった新潟県の大源太川の北沢本谷の沢登り。

同行者と行くことを約束して数年経ちましたが、なかなか都合が合わずに先延ばししていました。
天候が崩れないことを確認し、沢登り・ロッククライミングの装備を整えて単独で登ってきました。

結論から言えば、この谷は「単独遡行」はかなり危険な谷です。
特に今回は残雪やスノーブリッジが半端な量ではなく、七つ小屋沢との合流点三つ又手前のゴルジュ帯から完全に雪に埋まっていました。
雪渓の両端部は水流や気温の上昇で解け始めていて恐ろしい口を開けていますので、隙間に滑り込んでしまうと抜け出すことも出来ません。

スノーブリッジもかなり薄い個所があり、岩稜は逆層で滑りやすくスタンスもホールドも少なく、滑落即遭難/死という思いが頭をよぎります。


新潟県/大源太川北沢本谷:単独沢登り 2 … WanderVogel2012/06/25

大源太川北沢本谷2
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北沢本谷のゴルジュ帯を抜け、源頭核心部の大源太山頂上へと続くルンゼのスラブです。

ここのルンゼ/スラブも逆層で特にウェーディングシューズのフェルト底だと砂を噛んで滑りやすく、加えてスタンスもホールドも少なく、ここでも難儀を強いられました。

おまけに年齢からか日頃のトレーニング不足のせいか、衰えた体力・筋力ではここまで遡行してくるまでに全てを使い果たしてしまっていて、一番の詰めの部分の危険な箇所を前にもはや限界に来ていました。

いったん滑り出したら止まるところも無く、どこまでも滑落していきそうなきれいな?スラブが広がっています。

普段ですと恐怖心など起きない岩壁ですが、この日ばかりは「恐怖心」が先に立ち、思うように足が出ません。

手はしびれ足はツリ、何度も何度も休憩を取りながら、やっとも思いで大源太山直下の七つ小屋側稜線に突き上げることが出来ました。
やはり日頃からしっかりと体力づくりを心掛けないといけませんね!

大源太山頂上は10人程度が留まれるほどのスペースしかありませんが、今日は天気が良いこともあって3組ほどのトレッカーが休憩しています。

頂上に立つと360度周りをきれいに見渡せ、魚野川から上越国境・越後三山、谷川の主稜線、苗場方面までクリアに見渡せました。


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