横浜の文化遺産のひとつです・ジェラール瓦 … 邸園/文化財保全・ヘリテージマネージャー2012/08/04

ジェラール瓦1886年製
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邸園(歴史的建築物)保全活用推進(ヘリテージマネージャー)活動の専門講座:文化財級の瓦屋根の補修について。

瓦の種類や大きさの違い、その葺き方や工法、材質や産地による特徴など、ひとくちに「瓦工事」といっても、かなり幅も広く 奥が深くて、とてもとても一筋縄ではその芸術性の深淵を覗き込むことは出来ません。

今日の専門講座では、文化財級の瓦仕事専門のエキスパートである屋根工事の棟梁がいろいろな種類の貴重な瓦の現物を持ち込んで、レクチャーをしてくれました。

写真は幕末から明治の初めにかけて、横浜元町に工場を作って西洋瓦(フランス瓦)やレンガを生産していたフランス人、アルフレッド・ジェラールの作ったいわゆる「ジャラール瓦」(裏面)です。
しっかりと刻印も残っていて、ここには1886年製と刻まれています。

ジェラール瓦には2種類あったそうで、赤茶の瓦とこの光沢のあるグレーの瓦です。(赤茶の瓦の方は横浜開港資料館に展示してあります。)

横浜山手の明治時代に建てられた洋館屋根のジェラール瓦は、長い年月潮風を受けてきたからでしょうか、何とも言えない落ち着いた深みと渋い光沢のある表情を見せています。

まさしく「いぶし銀」です。美しい1枚の瓦は、価値のある焼物のようにそれだけで鑑賞に堪えられるものがあります。

・・・定期的に つづく

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