自然の景観と一つになった仏殿の美しさ … 建物散策・邸園/文化財保全2013/08/31

旧東慶寺仏殿と小滝
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旧東慶寺仏殿:鎌倉時代禅宗様の古式豊かな様式を残した仏殿です。

創建は鎌倉時代ですが、今までに焼失したり何度か建て替えが行なわれたりしています。この建物自体は室町時代に造られ、江戸時代に修理が加えられて今の姿になっています。

仏教建築を見る際には、建物自体の様式美や来歴などを理解していくことも重要なポイントですが、周りのしつらえ(動きのある水の流れや植えられている木々の樹種、岩/石の配置など庭全体のつくり)を通して建物を見ていくこともそれを理解する上ではとても大切なことです。
見る人の視線(位置や方向など)にも注意を払いながらいろいろな角度から見ていく、読み解いていく、という努力が必要なんですね。

そうやって自分だけのベストビューポイントを見つけ出すことも建物を理解する上での楽しい発見になります。

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