木造張弦梁で造られた認定こども園 … 建築設計・建築の旅2014/02/25

浦佐認定こども園
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今日は設計打合せで新潟県南魚沼市に行ってきました。
ちょうどPeugeot を車検に出したばかりだったので、今日は新幹線で日帰り往復することとなりました。

地元の設計事務所の種村氏に駅まで迎えにきてもらい、一緒に打合せに参加していただいたのだが、打合せ後に種村氏の設計した「こども園」を見せてもらいました。
楕円形のドーナツ型をした平屋建ての平面を持つ、オープンな造りのスッキリとした木造建築です。

このこども園は上のサイン案内図にあるように建物自体は平屋建てで楕円形のドーナツ型をした平面を持つ施設で、中庭(広場)に面した回廊は一周150mほどあり、子供たちにはちょうど良い「かけっこコース」になっています。

構造材や家具などは地元の越後スギやそれで造られた集成材などをふんだんに使って建てられていました。写真の遊戯室の大きなホールでは、最大12mほどのスパンに木造張弦梁を架けることで無柱空間を作っています。
この時期(冬期)は、円形の中庭に雪がこんもりと積もっていて、なかなか風情があって良いものです。

冷暖房設備にも気を使って設計されていて、地域循環型エネルギーのペレットボイラーを使用して全館の冷暖房をまかなっています。

ちなみに、木造の張弦梁構造(Beam String Structure)とは、写真の天井下に映っている斜めの細い鋼材と中心の木造束、太い集成材梁とを組み合わせた合成構造梁を指します。

曲げ剛性を持った梁(圧縮材)と、引張材(鋼材)とが束材を介して結合され、軽快で安全性の高いハイブリット構造をつくり出しています。ビームの持つアーチ効果あるいは引張材の持つサスペンション効果が期待される構造です。

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