街なかのキダチチョウセンアサガオ … 自然観察・WanderVogel2014/07/15

キダチチョウセンアサガオ
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半月ほど前、千葉市の建設現場に建築検査に向かう途中で、とある住宅の庭先で見かけた変わった植物。
あとで調べてみて、ぶら下がっている奇妙な四角い筒状のものは、この花の蕾みだと解った。

ナス科の中低木の常緑樹で、キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)という樹木だったんですね。私はこの花(園芸種)を知りませんでした。
その花の形から、エンジェルストランペット(Angel's Trumpet)あるいは学名からダチュラと呼ばれる、とあります。
名前に「朝鮮」とありますが、原産国は南アメリカ・ブラジルあたりだそうです。

春から秋にかけて、下向きに垂れ下がった花をつけるということですから、花が咲いていれば調べるのも早かったかもしれません。

この植物は(広義で言えば)チョウセンアサガオの仲間ということですが、チョウセンアサガオは、草本(一年草または多年草)で、上向きに花をつける。
キダチチョウセンアサガオ属は木本(中低木)で、下向きに花をつける(細長い筒の先に、ラッパのようなハデな花がぶら下がるように咲く)、というのが違いだそうです。

ネットの記事では、チョウセンアサガオは薬草に使われることもあるが、一般には毒草として扱われるので、取り扱いには十分注意が必要、とありました。

実際に、昨年から今年にかけて、石垣島産の野草茶(マスイー茶と言うのだそうです)に、キダチチョウセンアサガオの混入が判明したため、当該野草茶(マスイー茶)を含む同時期に製造された野草茶等について自主回収を行っている、という沖縄県の県庁ウエブサイトの注意書きを目にしました。
この野草茶を飲んだ2名が食中毒症状を起こしたということですから、沖縄辺りでは混入することがあるんですね。

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