町中で見かけたノリウツギの花 … 自然観察・WanderVogel2014/07/30

町中のノリウツギ
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千葉の現場に行く途中で見かけたノリウツギの木。
別名:糊の木(のりのき)

道に面したコーヒーショップの店先に植えられていた株には、大振りの真っ白い集合花がたくさん付いていました。
山野ではなくまさか町中にノリウツギが生えているとは思っていなかったので、これは何かな?としばらく悩みました。
(ネットで調べてみると、ガーデニングでけっこう使われていたのですね。知りませんでした。)

ノリウツギは見ての通りアジサイの仲間の木で、枝の先に円錐状に付けた多数の両性花が特徴です。
以前の分類ではユキノシタ科アジサイ属となっていましたが、今の分類法ではアジサイ科アジサイ属の木本となっています。

ノリウツギのノリとは「糊」のことで、樹皮から取れる樹液を和紙を漉く際の「糊」に利用したため、この名がついたようです。
漢字で書くとそのままに「糊空木」と書きます。

和紙は、主に楮(こうぞ)を原料として作られますが、紙を漉く際にこのノリウツギから作った糊(のり)を一緒に混ぜることで 漉いた紙同士がくっつかなくなるそうです。
和紙に使う糊には「とろろあおいの根」もよく使われますが、ノリウツギの方が腐りにくいといいます。

道を歩くだけでもいろいろな植物に出会えます。

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