大池の植物・ガマ … 三渓園・WanderVogel2014/08/17

大池とガマ
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三渓園の大池の水辺に生えているガマ(蒲)。
日本で見られるガマの種類にはコガマ、ヒメガマ、ガマとあるが、これはガマだと思う。

ガマは古来から人々の暮らしに利用されていて、葉や茎は筵や簾を編むのに使われ、穂は綿の代わりにふとんにしたという。

「蒲団」という文字も元はここから来ているというが、語源辞典では少しニュアンスが違う。
蒲団は、禅僧が座禅のときに用いる「蒲の葉」で編んだ円い敷物であった。円い蒲という意味で「蒲団」(「団」には「丸い」という意味がある)と書き、唐音で「ふとん」と読んだ。

やがて、寝具の「ふとん」と敷物の「ふとん」は区別され、寝具を「蒲団」、敷物を「座蒲団」となり、「蒲」の意味が薄れ「布」という字が当てられて、「布団」や「座布団」の表記になった。
とある。
まあ、今では布団には蒲(がま)を使うことなど無いのだから、「布団」という表記のほうがスッキリする。


では、どの部分が蒲団の中身になるのだろう。

秋に茶色く見える雌の花穂の綿・穂絮(ほわた)が種子をつけたて綿毛状になってはぜて出てくるから、これを集めて蒲団にしたのだろうな。
でも、蒲団にするには相当数集めないといけないだろうし、湿気を吸えば当然取り替えることにもなるのだろうから、補充分も確保しておくのだろうか?

昔の農家・民家では敷き布団は藁布団だったというから、ガマの蒲団は掛け蒲団か? 
触ったことが無いのでハッキリとはわからないが、綿毛状の穂を詰めたのだろうから、ちょっと羽毛布団に似た感じがするのかもしれんなぁ。
そんなことないか。


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