箱根・芦之湯から宮ノ下まで「湯坂路」森林探訪 … 温泉・WanderVogel2014/09/27

箱根宮ノ下駅
- -
ひと月前から数度の下見を行っていた箱根「湯坂路」森林探訪ツアーであるが、今日土曜日本番をむかえ、早朝から張り切って行ってきました。

小田原駅で参加者を迎え受付等を行い、臨時のバス2台を仕立てて箱根・芦之湯へ向かいます。

一番の心配事であった天気も上々で、森林インストラクター一同ホッと胸を撫で下ろした。何といっても野外での活動は天気次第で参加者の「達成感」が大きく左右されるので、晴れてくれるのがなによりです。

ひと月の間に二度下見を行っているとはいえ、やはり「自然」相手のことですからきれいに咲いていた花が本番ではすでに終っていたり、色あせていたり、木の実も半分程度食べられていたりとなかなか下見の通りにはいきません。

今回のツアーは「秋の七草」に出会うことや、咲いている草花・樹木のことを詳しく知りたいというのが参加者の参加理由であったと思いますが、加えて森林全体の役割や人と自然、森と水の関係などちょっとだけ固い話題についても知ってもらいたいというのが主催側の目論見でもあります。


全体を8つの班に分け、基本的なこと以外はそれぞれのインストラクターが独自にアレンジした話題・題材で森林探訪を進行していきます。

僕の場合、山を歩いていても話しが専門である建築と自然との関係に傾いてしまうのはしょうがない。
森・林と建物(民家や住宅)の古くからの関係、古来から使われてきた樹木のことなど、どうしてもいつの間にか建築寄りの話しになってしまう。

出発点には、幸いにして(?)芦之湯・東光庵という(芝棟状態になっている)茅葺きの建物が1棟建っています。土壁や檜皮葺きの庇など全体が自然素材で出来ているので題材にはこと欠きません。

まずはそれを題材に、各地にある民家の地方ごとの違いや使用されている材料や材種などについての話をはじめます。

茅葺き屋根(檜皮葺き屋根)と湯坂路に広がっているススキの原、途中のスギ・ヒノキの植林地を見比べてもらったり、日本人の暮らしと自然を利用する先人の知恵、また 古くから(平安時代から?)行なってきた日本人と植林との関係など、通常の自然観察会とはひと味違ったお話が出来たかなと思っています。
まあ、自己満足の部分もかなりありますけど、、


何はともあれ気持ちの良い爽やかな空の下、広い山頂の芝の上や木漏れ日溢れる樹林帯の中を、参加者と一緒に山歩きを楽しむことが出来ました。


夕方、終着地の宮ノ下駅にみなさん無事に到着し、そこで参加者を見送って森林探訪ツアーも終了となります。

写真は宮ノ下駅のホームから見える、「足湯のあるCafe」の様子です。
初秋の夕方らしいひんやりとした爽やかな風が吹く中で、温かい足湯に入りながら冷たいビールを飲めたら最高に気持ち良いだろうなぁ〜。

後ろ髪を引かれるように、心地良い疲労感を感じながらインストラクター全員はそこから小田原へと向かい、そこで反省会(?)を行います。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/09/27/7444916/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

アクセスカウンター