追浜の隠れ家Cafeで見かけたナツメの木 … 自然観察・WanderVogel2014/10/07

ナツメの葉と実
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追浜・夏島近くの山上にお茶室を使った隠れ家のような「cafe tsukikoya」というお店があり、姪とお昼を食べに出掛けてきた。

お茶室を改造して造ったCafeだからということなのか、あるいは「庵添えの木」の意味があるのか、庭にナツメ(夏目)の老木が1本ありました。

ナツメはクロウメモドキ(黒梅擬)科の落葉高木で、もともとは中国原産の木ですが、日本にはかなり古く(奈良時代以前)に渡来してきたようです。

漢字で「夏目」と書くように、夏に入って芽が出ることからナツメという名が付いたのだそうです。
また、茶入れの道具の「ナツメ・棗」という名は、その器の形がこのナツメの果実の形に似ていることによります。

実は食用(お菓子や甘露煮など)にも、漢方薬(強壮薬・鎮静薬など)にも使われます。

葉は互生で卵形をしていて、葉っぱの表面には3主脈が目立ちます。落葉樹というわりに葉は厚くツヤツヤしていて美しい。

材は硬く、車軸の材料などに使われるほか、使い込むほどに色艶が増すことから、高級工芸品(茶入、仏具、印材、家具)等にも使われるそうです。


庭の木には枝先に親指大の実をたくさん付け、たわわに実っていました。まだ緑色をした若い実もあれば、熟して茶色~赤に色変わりしている実もあります。

木肌の表情も豊かで、とても深みのある木でした。


・・・補足・庵添えの木(いおりぞえのき)・・・
茶庭において茶室の軒や腰掛待合、四阿(あずまや)などの近くに植えて風情をだす木を指す。特に樹種が決まっている訳ではないが、そこにはそれなりの雰囲気が求められる。

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