越後名物・薄荷糖のこと … 食べ物・WanderVogel2015/02/10

薄荷糖
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越後名物、薄荷糖
薄荷(ハッカ:和種薄荷)とは、日本在来のシソ科ハッカ属の多年草で、ハーブ「ジャパニーズ ペパーミント」のこと。

先日、南魚沼市に打ち合わせに行った際に、塩沢にある松月の干菓子、元祖「薄荷糖」を買ってきました。
一見するとチョーク(白墨)のような姿をしていますが、口に入れるとハッカの味がけっこうシャープに口の中を刺激して、ぱっちり目が覚めます。

はっか糖の原材料は、砂糖、水飴、薄荷脳で出来ています。
薄荷脳(はっかのう)とは、ハッカ(薄荷)を蒸留してできる結晶で、つまりメントール(Menthol) のことです。

ハッカ(薄荷)は日本各地の山地に自生し栽培されていたようですが、南魚沼市の塩沢周辺にもかつて自生地があったそうです。
古くからの宿場町であった塩沢では、この薄荷の味と刺激が旅人に好評だったようで、そこから広まった、と解説されています。地元の言い伝えでは、「上杉謙信にハッカ油を献上したところ大変喜ばれた」と語られているとか。(真偽のほどは解らんが…)

塩沢周辺にはこの「薄荷糖」を作っている古い干菓子屋さんが何軒かあります。

また、魚沼丘陵を越えた信濃川左岸の山上にある松之山でもこのハッカが自生していたようで、松之山温泉でも名物のひとつになっています。何時だったか食べた覚えがあります。
ちなみに、松之山温泉は日本三大薬湯のひとつで有馬温泉、草津温泉と並んで、その温泉効能は抜群ですよ!


この魚沼丘陵を越える峠(十日町市八箇と六日町市余市を結ぶ国道253号線にある)を「八箇(はっか)峠」というのですが、このハッカは薄荷のことではないようです。
このはっかは、「ハカ」が語源で、「ハケ・バケ・ガケ」と同じ意味で、険しい崖地のことを指すらしいですね。
十日町市八箇は、明治22年に八つの地区が合併してできた八箇村の名の名残だというが、もともとは「峠」の名前であったものを付けたようです。

峠は明治22年よりずっと以前から「ハッカ峠」と呼ばれていたそうです(目からウロコの地名由来より)からね。

コメント

_ C5D5E5 ― 2015/02/11 00時15分55秒

薄荷は今夏を乗り切るのに重宝しました。
越後ではありませんが、薄荷の歴史はこちらに詳しいですね。
http://www.hakka.be/

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