「インドの仏」展を見に行った・東京国立博物館/表慶館 … art・街の散策2015/04/16

インドの仏
午後から時間を作って、上野公園にある東京国立博物館・表慶館で開催されている「インドの仏」展を見に行ってきました。

休日では混雑しているだろうなぁ、と考えていたところ上手い具合に今日(平日)時間が取れました。
そして今日は久しぶりに快晴の空を見ることができ、上野公園に集う人々も半袖Tシャツ姿がかなり目立っていました。
それにしても上野は街中も、公園も、博物館の中も、(ひと目で観光客と解る)外人さんが多かったなぁ。

「インドの仏」展は、インドのコルカタのある「インド博物館」から来日した、たくさんの貴重な仏像たちを展示している特別展となっています。
じつは僕は30年ほど前、コルカタがカルカッタと呼ばれていた時に「インド博物館」でこれらの仏像を一度見ているんです。すっかり忘れてましたけど、今日、展示されている石仏を見て思い出した。
今までに、カルカッタにはネパールトレッキングの時、ダージリン・シッキムへの旅の時、インド亜大陸最南端ケープコモリンへの旅の時の計3回滞在したことがあった。


展示は仏陀の生い立ちから仏教美術における「仏像」のデザイン的な変遷を解り易いように、時系列と地域性を織り交ぜながら上手に展示してあります。
さっそく音声ガイドの機械を借りて、会場を回ります。

展示の中では特に、紀元1世紀から2世紀にかけてのクシャーン朝時代の二つの流れ、ギリシャ彫刻のような完全主義なデザイン要素を前面に出すガンダーラ(石像は片岩に彫られている)と、インドの美しい女性を思わせるふくよかな姿が特徴のマトゥラー(石像は白いツブツブの入った赤色砂岩に彫られている)の比較展示が僕にとってはとても面白かった。
一方で、禁欲的とは対照的なパーラ朝時代のおおらかで肉感的でセクシーな女神像もなかなか見応えがありました。(これが一番良かったりして…)

でも、よく考えると一番仏教美術の発達したと思われる「クシャーン朝」っていうのは、インドの王朝というよりはバリバリのイラン系の征服王朝なんだよなぁ。


当然、展示会場内は写真撮影厳禁なので、ここで使う写真はもらってきたパンフレットとミュゼショップで買ってきた「インドの仏」カレー(レトルト)とお香(ジャスミン)です。

お昼もカレーだったし、もちろん夜もこのカレーを食べます。カレーづくしだな。
これで今夜はひとつくらい煩悩が飛んで行くかもしれんな。

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