小さな公園で見つけた、地面に散らばった柿の花 … 自然観察・WanderVogel2015/05/08

カキの花
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東京都練馬区での木造住宅の施工検査の帰り道、児童公園で見つけた小さなクリーム色の花。
とある木の下、あたり一面に落ちて散らばっていました。

何でしょうか?

木を見上げて見ると一目瞭然、カキノキでした。
なんという品種なのかは解りませんが、とにかくカキノキです。
カキは、カキノキ科カキ属に分類される高木性の雌雄同株の落葉果樹で、植物としての和名は「カキノキ」です。

この時期、柿の花は下から見上げても、たくさんの若葉に紛れて小さく咲いているため、あまり目立たない存在です。
また、何故か枝から落ちやすい花なのだそうで、こうして地面などにたくさん散らばっているのを目にすることがたまにあります。
この落ちている花はなぜかみな雌花でした。
木の方を良く見てみると、ドウダンツツジのように群生して咲いている一回り小さな白い筒状の花も見えます。雄花です。

調べてみると、柿は日本原産ではなく、奈良時代に中国から渡来してきたのだそうですねえ。うっかりしてました。
幕末に来航したペリー艦隊が日本の柿をアメリカに持ち帰ったことから、英語でも柿の実は「KAKI」と呼ばれていますし、古くから歌に詠まれていたりしていますので、てっきり柿は日本原産なのかと思っていました。


柿は日本の気候に適していることもあって、明治時代に調査した時には、なんと1000品種が栽培されていたという記録もあるそうです。
今はさすがに品種は減っていますが、それでも今も約300品種が日本中で栽培されていると言いますから、今でもすごい人気です。

ちなみに、「柿」は秋の季語ですが、「柿の花」は夏の季語だそうです。
今日のように暑い一日ですと「夏」と言われても納得です。

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