今年も行きます・新潟妻有郷で開催される大地の芸術祭 … ART・WanderVogel2015/07/03

大地の芸術祭パスポート
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7月に入って3日間、またまた新潟出張・打合せと地域振興局との協議。
筋道を着けて、やっと深夜に戻ってきました。

来週中にはなんとか確認が降りそうなので、ホッとして帰りがけに十日町市の越後妻有里山現代美術館「キナーレ」によって来た。
2階にある「越後しなのがわバル」で食事をして、ついでに大地の芸術祭のパスポート(トリエンナーレ作品鑑賞パスポート:左の黄色い冊子)を購入してきました。

2000年から始まったトリエンナーレ芸術祭(3年に1回のペースで開催される)も今回で6回目。第1回目から毎回見させてもらっていますが、毎回飽きない芸術祭です。
7月26日から9月13日までが正式な開催期間となっていますが、さて今回は何回行けるか。どこまで足を伸ばせるか。

今回も、松之山の小谷集落に建つ 築50年の木造の旧小学校を改造した宿泊施設「三省ハウス」のドミトリーに泊まって、車かバイクでぐるぐる回るとしよう!

奥多摩の小沢で見つけたユキノシタの花 … 自然観察・WanderVogel2015/07/04

ユキノシタ
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ユキノシタの花と言えば春先のイメージしか無いのだが、先日6月末に行った奥多摩の沢に群生となって咲いていた。

真夏のような暑さの中で観ると、なんだかイメージが狂ってきますが、沢の中の岩の上に群生を為して咲き誇っている姿はなかなか幻想的でした。
花びらの下の二枚が長く垂れて、かなり独創的な形をしています。
上の三枚の花びらにはきれいな模様のピンク色のドットがあるのが特徴的です。
柔らかい毛に覆われた丸くて可愛い葉っぱから、「虎耳草」というピッタリなネーミング(漢名)が付けられています。

葉っぱもまだ柔らかくて、サッと茹でて胡麻和えなどでも美味しく食べられそうな感じがします。
近くにはミズ(ミンズ・ウワバミソウ)も生えていたので、良さそうなのを選んで一緒に摘んで帰れば、夕食のおかずの一品になるな。


ユキノシタの葉っぱは、怪我をしたらこの葉を火にあぶって患部に貼ると効き目があると言われています。
また、漢方薬や薬草茶としても良く知られています。

ヒマラヤにもこのユキノシタの仲間が生えています。
ネパールからインド・パキスタン、チベット、アフガニスタンの寒い山岳地帯でも見られますから、寒さにはかなり強いのでしょうね。
ヒマラヤのユキノシタは葉っぱは似ていますが、花の様子はこれとはかなり違っています。

大地の芸術祭・着々と準備が進んでいるのかな … ART・WanderVogel2015/07/05

制作途中の蓬莱山
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先日、新潟県十日町市での仕事の途中、写真の越後妻有里山現代美術館「キナーレ」(原広司氏設計)内にある「越後しなのがわバル」という洒落たバルに寄って食事を取りました。

ロの字にプランされたキナーレの建物の中庭は、ふだんは水が溜められ四角い池になっていますが、大地の芸術祭の作品制作のために水が抜かれて、池の中央で作業が進んでいました。

蔡國強(Cai Guo-Qiang)という作家による「蓬莱山 - Penglai/Hõrai」という作品の制作が急ピッチで進められている。

トリエンナーレ期間中には、数百本のスギやマツが植えられた「島・蓬莱山」が、水の張られた池「海」に浮かぶ姿を見ることが出来るでしょう。
池を取り囲む回廊には、一部にいろいろな形をした藁細工のオブジェが吊るされていましたが、本番では数も増えて池の周りを取り囲むことになるのでしょう。

蔡國強という作家の作品は、一番最初のトリエンナーレ(2000年)の時に、津南の山の中で見た「ドラゴン現代美術館」と題された(中国から移築した)「登り窯」での個展が印象的でした。


越後妻有の美味しくて魅力的な食事、豊かな自然環境の中で行なわれるインスタレーション、多彩な作品群などなど、トリエンナーレ「大地の芸術祭」は魅力が尽きません。
開催は今月末からですが、今から楽しみにしています。

大地の芸術祭・十日町産業文化発信館いこて … ART・WanderVogel2015/07/06

十日町いこて
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同じく、新潟県十日町市の商店街の中に建てられた「十日町産業文化発信館 いこて」。

第2回目のトリエンナーレの時(2003年)に松之山の山中に開館した「森の学校」キョロロと同じ設計者が設計したもので、キョロロが全面コールテン鋼で重厚に彫刻のように造られているの対し、こちらは木造のトラス状の構造で軽快な感じに造られている。

雪国の町並みの風物詩となっている雁木に着想を得て、回廊のような軒下空間が側面に造られている。
側面外側にリズミカルに空けられた跳ね上げ式の開口部(蔀戸・しとみど)が、暗くなりがちな雁木の空間に開放感を与えている面白い建物です。

1階には洒落たバル・カフェが併設されていました。

南魚沼丘陵のミズキはすでに若い実を付けていました … 自然観察・WanderVogel2015/07/07

ミズキの若い実
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今日、出張で出かけた新潟・南魚沼丘陵で、若い実を付けたミズキを見つけました。

うん? よく見ると葉が対生? だとするとクマノミズキか?
写真は撮ったのですが、その辺りを良く観察してくるのを忘れました。時期的にはミズキなのかなと思うですが…

ミズキの葉(クマノミズキも同じ)は太陽の光を効率的に吸収するために、枝を水平方向に伸ばしそこから短枝が上へ上へと伸びていきます。
伸び上がった枝先には、葉が輪生状に展開していきます。葉は自分の葉で影を作らないように工夫しながら成長していきます。
自然の摂理と言ってしまえばそれまでですが、よく考えられた仕組みですね!

丹沢でもおなじみのミズキ、クマノミズキですが、ここ新潟でも沢沿いで普通に見ることが出来るようです。
緑色した若い実は、秋には黒く熟して多くの野鳥やツキノワグマのエサになります。

実を付ける枝は鮮やか紅色に染まるので、実を落として紅い枝だけになった姿はまるで枝先に赤珊瑚が付いているように見えます。
しばらくは新潟・南魚沼の仕事で行き来することになるので、上越の山岳や自然も観察してみよう!

ウリハダカエデなのか? ホソエカエデなのか? … 自然観察・WanderVogel2015/07/08

ウリハダカエデ?ホソエカエデ?
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新潟・南魚沼丘陵でのスナップをもう1枚。
曲がりくねった細い峠道では、車の往来に支障があるので、ちょっとそこに車を停めて、草花を観察する、というわけにはなかなかいかない。

気になる樹木を見つけると、前後から車が来ないことを確認して、急いで降りて写真を撮ったり葉っぱをちぎったりして、すぐに車に戻らなければいけない。
カエデの特徴的な種子がいくつもぶら下がっていて、面白い景色だったので1枚写真を撮ってみたが、あらためて見るとどこを撮っているのかよく解らない写真になってしまったな。

このカエデは峠道で見つけて急いで写真を撮ったのだが、ルーペを忘れてきたので、これがウリハダカエデなのか?ホソエカエデなのか?はっきりは区別がつかなかった。

やはり、いつ何時でもカメラと図鑑とルーペの三点セットは持ち歩くべきだな。

南魚沼丘陵に咲くオカトラノオ … 自然観察・WanderVogel2015/07/10

オカトラノオ
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先週後半は新潟出張で検査済証を受取ったり、施工前の最終工事打合せをしたり、とバタバタ忙しい3日間を過ごすことになったが、週末の大学のクラブOB会夏キャンプまでにはなんとか間に合わせることが出来ました。

帰りがけに撮った、南魚沼丘陵でのスナップ写真を1枚。
丘陵の南斜面に陽を浴びて咲いていた、オカトラオノ(岡虎の尾・丘虎の尾)の花。

名前の由来はそのまま、房の様に密集して咲く花の形状が虎の尾に似ているから名付けられたと言います。イギリスではグースネック(ガチョウの首)と呼ばれているそうです。
国が変われば名前も変わるものですが、どちらも何となく納得できる命名です。

奥多摩・越沢(こいさわ)のタマアジサイ … 自然観察・WanderVogel2015/07/11

沢歩きとタマアジサイ
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7月に入って本格な梅雨空が続いていて、先週末の天気も大変気になっていましたが、土曜日はそんな心配をよそにまさに沢遊び日和の快晴の天気となりました。

奥多摩のキャンプ場のバンガローを借り、土曜日はバンガロー近くにある優しい渓相が魅力の越沢(こいさわ)に入って、大学ワンダーフォーゲル部現役1・2年生を中心に、沢歩きの練習をしてきました。
今回は優しい渓相の沢を歩き通すことで、日本の伝統芸?でもある「沢登り」の素晴らしさを後輩たちにじっくりと教えていこうというのが主旨です。

最近の大学は土曜日でもしっかりと夕方まで講義があるので、参加出来た1年・2年は6人と少し少なくなってしまったが、その分だけ密度の濃い沢歩き体験になったのではないかと思います。

天気にも恵まれ、沢の水も十分に温んでいることもあって、最初は少し躊躇していた新人部員達もそのうちに率先して小滝の釜に飛び込み、シャワークライム気分を味わっていました。
最終的に全員ずぶ濡れの「正しい沢歩き」を満喫出来たと思います。

遊び半分の沢歩き講習でしたが、前回ロッククライミング講習で実践した内容と合わせて、部の公式合宿の「沢登り」では彼らもキチンと真価を発揮してくれるものとOBは思っていますぞ。


写真は沢へ向かう道すがら、斜面に群生していたタマアジサイ。
まだ蕾みでしたが、もう少しで開花する一歩手前の十分に膨らんだ美しい姿を見せていました。

奥多摩・御嶽神社近くで咲いていたミヤマタニワタシ … 自然観察・WanderVogel2015/07/12

御嶽神社とミヤマタニワタシ
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日曜日は早朝から食事当番が朝食の準備をし、7時には朝食を取り終え、全員で御岳山(みたけさん)の御嶽神社(みたけじんじゃ)に出かけた。

大山同様に信仰の山で、江戸時代から「講」が盛んだった山ですので、ある意味しっかりと観光地化されてしまっています。
山登りやハイキングというよりは「観光」という感じの山です。
そんなこともあって、丹沢の大山と同じく、近くまでは何度も行っているのに今まで一度も登ったことが無い山のひとつでした。

みんなで頂上にある御嶽神社に詣でて、それぞれがそれぞれの想いでお参りをして、今年の夏キャンプは無事に終了ということになりました。

御嶽神社の周りには、様々な樹木・草花が生えていますが、この時期かろうじて花を付けていたのは、ヤマアジサイ、ヤマホタルブクロ、トリアシショウマ、ユキノシタ、ヒメヤブラン、ミヤマタニワタシ、といったところでしょうか。

タマアジサイは蕾み、レンゲショウマもまだまだ蕾みの状態、イワタバコやフタリシズカ、コアジサイなどはすでに花の時期は過ぎてしまっています。

写真のミヤマタニワタシ(深山沢渡)は、マメ科で50cmほどの草本です。
2枚ずつ付く小葉の付け根付近から花柄が出て、マメ科の植物らしい花を咲かせます。茎がジグザグ折れ曲がった形状で伸びていくのが特徴です。
完全な開花にはまだ少し早くて、多くが蕾みの状態でしたが、今日のように暑い日があと1週間も続けばいっせいに咲き始めるのでしょうね。

御岳山はケーブルカーで山頂近くまで簡単に行ける人気の「山」ですので、さすがに多くの観光客・ハイカー、登山者が行き交っていました。
山頂付近の広がるスギやヒノキの人工林も、間伐や下草刈りなどきれいに手入れがなされていました。

山上の農園(7月)・ジャガイモの収穫 … 畑仕事・WanderVogel2015/07/13

ジャガイモ収穫
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毎回毎回同じような書き出し文になるが、またまた畑に行くのに間が空いてしまった。
前回が6月20日だったので、また3週間ぶりの畑仕事になってしまった。(今年はずいぶんサボってしまってるなぁ…)
6月末から7月前半(先週の金曜日に建築確認申請が下りるまで)に掛けては、少々難しい仕事に忙殺されていて畑仕事をする心の余裕が全然ありませんでした。

本当は梅雨入り前には終らせたかったのですがそんな訳で時機を逸してしまい、遅ればせながら今日半日休みをもらって、ジャガイモすべてを掘り出しました。
先週までの長雨がやはり影響したのでしょう、大きく育ったジャガイモ(男爵)のうち、すでに半分は痛み始めていて破棄することになってしまった。
う~ん、何とも残念です。(今年は年初に立てた計画通りに畑仕事が出来ていないなぁ。こんなはずではなかったのだが…しょうがないなぁ)

半分捨てたとはいえ、それでも写真のように、一輪車で1杯分にもなるジャガイモを収穫することが出来ましたので、家庭菜園で作る量としてはこのくらいでも大満足でしょう。
今日は午前中だけの作業でしたので、イモを掘り出すだけで精一杯でした。昨日同様に今日も真夏日となり、畑仕事も熱中症が心配で半日作業が無難です。

次回来た時には耕運機を掛けて、次の準備だ!、と意気込みたいところですが、、収穫が3週間もズレ込んだことでサツマイモの植え付けの時期を逃してしまったようです。
真夏の間はしばし畑仕事はお休みして、次回の作業は秋に植え付ける冬の作物ということになりますねぇ。とほほ、、
とはいっても、耕運機掛けと雑草取りはしとかねばいけません。

このジャガイモの行き先は、今月末に母校の大学で行われる夏祭りでワンゲル部で使わせて欲しい、と昨日(沢歩きイベントの時に)後輩達にお願いされたので、状態の良いのを選んで持って行ってあげよう。
ちなみに、前回(6/20)掘り出した分は、一昨日の奥多摩キャンプでの夜のカレーや豚汁の食材として大い役立ちました。
ジャガイモはきちんと保存してやるとけっこう長く持つものですね。

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