少し前の話だが、エゴノネコアシフシのこと … 自然観察・WanderVogel2015/09/07

エゴノネコアシフシ
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ひと月ほど前(7月下旬)の話です。
丹沢の戸沢公園内の森林整備の作業時に見つけた、エゴノキに出来た変わった形をした果実?

エゴノキには通常、直径2cmほどの丸い実が枝から鈴なりにぶら下がるのですが、本来のその青白い丸い実に混じって、黄色いバナナのかたちをした大きめの実?が、たくさん付いています。
いったいこの奇妙なものは何なんでしょうか?


これはエゴノネコアシフシというごくごく小さなアブラムシが作る「虫こぶ(虫えい)」でした。

実際、エゴノキに虫コブを作る虫はこれ以外にもたくさんあるようですが、変わった形状という点ではこのエゴノネコアシフシが一番です。
どうしてこうした奇妙な形状の家(虫こぶ)を、毎回毎回この小さなアブラムシは造るのか、全く不思議です。
先祖から引き継いだDNAの中に、何世代にも渡って間違えること無くこういうかたちの家を造るようにと、きちんと記録されているのでしょうね。

先日見た時にはすでに茶色く萎んでしまっていて、中は空っぽでした。

名前の付け方は(前にも書きましたが)「植物名+虫えいの出来る場所+虫えいの形+フシ」という並び順に従って、エゴノキに付く猫足状のフシということです。
実際には虫えいの出来る場所は「実」ではなく「芽」なので、命名のルールに従うと、エゴノキ+メ+ネコアシ+フシ、でエゴノキメネコアシフシとなるのが正しいのでしょうね。

もっとも、僕には猫足というよりは、バナナの房そっくりに思えるので、エゴノキメバナナフサフシと呼びたいくらいです。(冗談ですけど…)

マタタビミフクレフシ:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2015/08/14/

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