タマンヘリテイジルートのトレッキング … 山歩き・WanderVogel ― 2015/11/21
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時間が経つと、ニュースでもなかなか取り上げられる機会が減ってきている「ネパール大地震」の被害の全容と復旧状況。
その後の情報をnet等で定期的に調べてみているが、徐々に復旧作業は進められているのだろうが、なにせ人海戦術なので、なかなか進んでいない印象を受ける。
でも、アセることは無い。ゆっくりと元のかたちに戻してゆけば良い。
伝わってくる情報では、カトマンズ市内やその周辺の古都市(バグタプルやパタン、ボダナートなど)での古建築が受けた被害の復旧については、やっと崩れた瓦礫の片付けと修復が終り、これからが復旧作業の正念場という感じです。
願わくは、こうした歴史的建造物の復旧現場の様子を、ぜひこの目で見てみたいものです。
人的な被害の大きかった山岳地域では、道路や山道が土砂崩れで川に滑り落ち崩落していたり、村そのものが壊滅したりした地域も見られます。
全壊を免れ、半壊程度で留まった家屋も造りが組石造であるが故に、簡単に補修して住み続けるというわけにもいかず、瓦礫が散乱した状態のまま半ば放置されている状態だと聴きます。
被害を受けた山岳地域の中では、特にエベレスト方面のクーンブ地域とランタン・ヘランブー地域で被害が大きかった。
ランタン地域では中心のランタン村が消滅し、キャンジンゴンパ村も宿泊設備のある建物は相当崩れているようです。ヘランブー地域のゴサインクンドに通じる山道は、歩けないことはないのでしょうが、ところどころで崩落しカトマンズ方面から歩き通すことは難しい状況にあるそうです。
ただでさえ混み合うエベレスト街道については、今回の地震の影響で観光インフラに大きな被害が出て、登山者の受け入れのキャパをはるかに越えている状態だと言います。
僕の今年のネパール行きもなかなか難しい状況です。
ネパールは観光立国でもあるので、旅行者・登山者の減少は大きなダメージだろう。
復興の足がかりは、観光客・登山者が帰って来ることから始まると思うので、そこで外貨を落としていってもらわないと、町も村も活気づかないだろうに、ホントにかわいそうなことです。
金銭的なかたちでの復旧支援ももちろん大切ですが、やはりその場に出向いて自らお金を落としてくるというのが、何よりの復興支援・観光支援になると思います。
そんな状況の中、さらに輪を掛けて復旧・復興の邪魔?をしているのが、インドの仕掛けている いじめとも言える燃料封鎖・貿易封鎖です。
これはいくらなんでもひど過ぎる仕打ちだ。
ネパールとインド、インドとパキスタン、インドと中国、そしてパキスタンと中国、とかく隣国同士というのはどこでも領土問題・民族問題など、仲が良くない傾向にあるのは致し方ないとしても、「敵に塩を送る」ならまだしも、「傷口に塩を塗る」ような行いはあまりに非情な行動です。
今、ネパール全土で燃料不足が深刻で、ガソリンも無い、ケロシン(灯油)も無い、ガスも無い、という無い無い尽くしの状況なのだそうです。
ガソリン不足は、車もバスも飛行機もすべての交通機関に大きな影響を及ぼしています。ケロシンとガスの不足(というよりは全然無いのだそうです)は、首都のレストランやチャイ屋でも、外で薪を焚いて調理をしている状況だと聴きます。
それはそれで、ある意味、ネパール人の力強さを感じますが、これでまた、ネパールの森林伐採がさらに進んでしまう気もします・・・。
この騒動の一端は(7年前に王制を廃して強引に民主化?した)マオイストたちの現政権運営にあるのだと言います。何のビジョンも持たずに国を解体してしまって、どこに向かおうというのか? と、思わずにはいられない。
「王制=圧政、民主化=自由」というようなステレオタイプで報道したマスコミも大きな責任があると思う。こう言えば批判を受けるかもしれんが、ネパールは王制のままで緩やかに発展してゆく、と言う進み方で良かったのではないか? その国にはその国のスタイルや国のありようがあって良いと思う。地域性があって良いと思う。
画一化された思想に捕われて、がんじがらめになってしまっては、思考停止に落ち入り、先々のビジョンを失うことになりかねない。
まあ、ほかの国のことなので、他国の人間が口を差し挟むことは的外れなのかもしれんが・・・、言わずにはいられないもどかしさはある。
・・・・
話しは変わって、添付した地図はランタン自然公園の中心部の山岳ルート地図です。
黄色い線で描かれたルートはランタン・ヘランブーのトレッキングルート、紅い線でマーキングされたルートはタマン族の多く住むタマンヘリテイジを巡るトレッキングルートです。
上記のように「ランタン・ヘランブー」を歩くのは難しい状況で、比較的被害の少なかったタマンヘリテイジ ルートであれば、なんとか歩けそう。
4年ほど前に行った思い出深いランタン・ゴサインクンドの道をふたたび歩いてみたい、という願望はあったのだが、そういう状況下にあるので、(以前から、訪れる人が極端に少ないと言われる)タマン族の住み暮らす村々をのんびりと歩いてみたいと思った。(まあ、来年の話しだけどね)
ネパールの山旅の妄想:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2015/01/27/
ヒマラヤの山旅 2:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/12/10/
ヒマラヤの山旅 1:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/12/09/
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時間が経つと、ニュースでもなかなか取り上げられる機会が減ってきている「ネパール大地震」の被害の全容と復旧状況。
その後の情報をnet等で定期的に調べてみているが、徐々に復旧作業は進められているのだろうが、なにせ人海戦術なので、なかなか進んでいない印象を受ける。
でも、アセることは無い。ゆっくりと元のかたちに戻してゆけば良い。
伝わってくる情報では、カトマンズ市内やその周辺の古都市(バグタプルやパタン、ボダナートなど)での古建築が受けた被害の復旧については、やっと崩れた瓦礫の片付けと修復が終り、これからが復旧作業の正念場という感じです。
願わくは、こうした歴史的建造物の復旧現場の様子を、ぜひこの目で見てみたいものです。
人的な被害の大きかった山岳地域では、道路や山道が土砂崩れで川に滑り落ち崩落していたり、村そのものが壊滅したりした地域も見られます。
全壊を免れ、半壊程度で留まった家屋も造りが組石造であるが故に、簡単に補修して住み続けるというわけにもいかず、瓦礫が散乱した状態のまま半ば放置されている状態だと聴きます。
被害を受けた山岳地域の中では、特にエベレスト方面のクーンブ地域とランタン・ヘランブー地域で被害が大きかった。
ランタン地域では中心のランタン村が消滅し、キャンジンゴンパ村も宿泊設備のある建物は相当崩れているようです。ヘランブー地域のゴサインクンドに通じる山道は、歩けないことはないのでしょうが、ところどころで崩落しカトマンズ方面から歩き通すことは難しい状況にあるそうです。
ただでさえ混み合うエベレスト街道については、今回の地震の影響で観光インフラに大きな被害が出て、登山者の受け入れのキャパをはるかに越えている状態だと言います。
僕の今年のネパール行きもなかなか難しい状況です。
ネパールは観光立国でもあるので、旅行者・登山者の減少は大きなダメージだろう。
復興の足がかりは、観光客・登山者が帰って来ることから始まると思うので、そこで外貨を落としていってもらわないと、町も村も活気づかないだろうに、ホントにかわいそうなことです。
金銭的なかたちでの復旧支援ももちろん大切ですが、やはりその場に出向いて自らお金を落としてくるというのが、何よりの復興支援・観光支援になると思います。
そんな状況の中、さらに輪を掛けて復旧・復興の邪魔?をしているのが、インドの仕掛けている いじめとも言える燃料封鎖・貿易封鎖です。
これはいくらなんでもひど過ぎる仕打ちだ。
ネパールとインド、インドとパキスタン、インドと中国、そしてパキスタンと中国、とかく隣国同士というのはどこでも領土問題・民族問題など、仲が良くない傾向にあるのは致し方ないとしても、「敵に塩を送る」ならまだしも、「傷口に塩を塗る」ような行いはあまりに非情な行動です。
今、ネパール全土で燃料不足が深刻で、ガソリンも無い、ケロシン(灯油)も無い、ガスも無い、という無い無い尽くしの状況なのだそうです。
ガソリン不足は、車もバスも飛行機もすべての交通機関に大きな影響を及ぼしています。ケロシンとガスの不足(というよりは全然無いのだそうです)は、首都のレストランやチャイ屋でも、外で薪を焚いて調理をしている状況だと聴きます。
それはそれで、ある意味、ネパール人の力強さを感じますが、これでまた、ネパールの森林伐採がさらに進んでしまう気もします・・・。
この騒動の一端は(7年前に王制を廃して強引に民主化?した)マオイストたちの現政権運営にあるのだと言います。何のビジョンも持たずに国を解体してしまって、どこに向かおうというのか? と、思わずにはいられない。
「王制=圧政、民主化=自由」というようなステレオタイプで報道したマスコミも大きな責任があると思う。こう言えば批判を受けるかもしれんが、ネパールは王制のままで緩やかに発展してゆく、と言う進み方で良かったのではないか? その国にはその国のスタイルや国のありようがあって良いと思う。地域性があって良いと思う。
画一化された思想に捕われて、がんじがらめになってしまっては、思考停止に落ち入り、先々のビジョンを失うことになりかねない。
まあ、ほかの国のことなので、他国の人間が口を差し挟むことは的外れなのかもしれんが・・・、言わずにはいられないもどかしさはある。
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話しは変わって、添付した地図はランタン自然公園の中心部の山岳ルート地図です。
黄色い線で描かれたルートはランタン・ヘランブーのトレッキングルート、紅い線でマーキングされたルートはタマン族の多く住むタマンヘリテイジを巡るトレッキングルートです。
上記のように「ランタン・ヘランブー」を歩くのは難しい状況で、比較的被害の少なかったタマンヘリテイジ ルートであれば、なんとか歩けそう。
4年ほど前に行った思い出深いランタン・ゴサインクンドの道をふたたび歩いてみたい、という願望はあったのだが、そういう状況下にあるので、(以前から、訪れる人が極端に少ないと言われる)タマン族の住み暮らす村々をのんびりと歩いてみたいと思った。(まあ、来年の話しだけどね)
ネパールの山旅の妄想:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2015/01/27/
ヒマラヤの山旅 2:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/12/10/
ヒマラヤの山旅 1:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/12/09/
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