雪の花のように枝から垂れ下がる 真っ白なイタドリの種子 … 自然観察・WanderVogel2015/11/24

イタドリの種子
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イタドリの種子を見ると、マダコやミズダコの産卵風景を思い出してしまう。

丹沢で見かけたイタドリの種子は、周りの翼がやけに真っ白で、真ん中に目のような黒い種子が透けて見えていて、まるでタコの卵のようでした。
昨年、箱根の湯坂道で見つけたイタドリの花は、白ではなく鮮やかな濃いピンク色(ベニイタドリ)をしていて、それにも感動しましたが、こちらの純白の種子もまた感動的です。


イタドリはタデ科の多年草の草で、別名をスカンポ(酸模)と言いますが、イタドリよりもむしろこちらの呼び方の方が馴染みがあるかもしれませんよね。
ある年代から上の人(私も含めて)には、子供頃に一度は食べた思い出があると思います。
春先から夏にかけて、延びてきたスカンポの茎をポコン(中が中空なので、ポキンと言うよりはポコンという感じで折れる)と折って、バナナのように外の皮をむいてカジったことがあるでしょう。ちょっと酸っぱいけど、結構美味しかった。

生息範囲はかなり広くて、日本国中北から南までどこでも生えているという印象があります。
雌雄異株の植物なので、種子を付けている方はもちろん雌の方と言うことになります。

和名の由来は、痛み(疼み)を取り除く効果があるということから、「疼取・いたどり」と名づけられたようです。
でも、漢字ではなぜか「虎杖」と書きます。不思議です。

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