三渓園の斜面に群生して生えるヤマネコノメソウ … 自然観察・Volunteer2016/04/08

三渓園のヤマネコノメソウ
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海に近い都会の自然公園と言う雰囲気のある三渓園ですが、周りを囲む小山の斜面にはヤマネコノメソウ(山猫の目草)が群生して生えています。

ヤマネコノメソウというと、湿った林の中や、渓流沿いに生えているイメージがありますが、どこからか種が運ばれて来て群生化したのでしょう。
里山近くでは人家の周辺でも時おり見られますが、孤立した自然条件の三渓園には最初の種がどうやって運ばれて来たのかちょっと不思議です。
それとも三渓園創設の明治時代から生えていたものがそのまま残ってきたのでしょうか?その頃は本牧も立派な「里山」だったのでしょうから、それなら納得です。

お皿のような形のガクの中には、茶色の種が乗っている(入っている)のが見えます。
ネコノメソウは葉が対生なのに対し、ヤマネコノメソウの方は互生に付くのでそこが見分けのポイントです。

ヤマネコノメソウの種子散布の方法はちょっと変わっていて、水滴散布と言うような散布方法を取ります。
お皿のような(さかずきのような)形のガクの中に上から水滴が落ちると、それに乗って一緒に種も流れ出すという方法です。

余談:ヤマネコノメソウの受粉の仕方、というか花粉の媒介者もまた変わっていて、普通考えられる蜂や蟻、蝶と言った昆虫たちなどではなくて、カタツムリやナメクジが花粉を運ぶ役割をしているのだそうですよ。現場を押えたことは無いけど…

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