三浦半島・油壷の小網代の森を歩く … 自然観察・WanderVogel2016/05/05

小網代の森・湿原の原
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家から近い場所にあるとはいえ、「小網代の森」に訪れるのは始めてでした。

金沢八景から京急線で、終点の三崎口駅まで30分弱、そこから歩いて15分ほどで小網代の森の入口である「引橋入口」に着きます。

小網代の森は、浦の川という小川の「源流域から河口・干潟まで」がそっくり保存されているという、全国でも珍しい一環した自然形態が維持・保護されている場所です。
NPO団体とかながわトラストみどり財団が中心となり、多くのボランティアの方々の手でその保護活動と維持・管理がなされていると聴いています。

この時期、アカテガニは山の斜面の穴の中に棲んでいるらしく、その姿を見ることは出来ませんでしたが、干潟の砂浜に空いた穴に棲むチゴガニ(稚児蟹)を見ることができました。
なぜかみな穴から出て、ユーモラスにハサミを上下させるダンスをしています。


ここの植生は山岳地域の丹沢とは趣きが違っていて、海沿い独特の気候風土・環境にあった木々や草花を見ることができます。
ちょっとした樹林帯から、谷沿いの環境、湿地帯の環境、干潟の環境、海岸沿いの環境というように様々な環境の変化を見せてくれますので、その意味ではなかなか面白い場所です。

でも、いかにせん散策出来る距離が短過ぎます。保護されているエリアもけっして広いとは言えないので、自然散策をしたという充実感・満足感はなかなか得られないように感じてしまいました。
自然を残すことと同時に来られた方に対しての環境に関する十分な解説や、エンターテイメント性があっても良いのでは?、と思ったりしてしまった。


とはいえ、他に類を見ない形態の貴重な自然が残されていることはまぎれも無い事実なので、神奈川県民としても小網代のこの自然環境はこのままいつまでも残していきたいですね。

自然を踏み荒らすことの無いように、しっかり管理された木道が全行程に渡って取り付けられているのはたいへん素晴らしかった。

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