現役ワンゲル部の岩登り講習会 … ロッククライミング・WanderVogel2016/06/12

ロッククライミング講習
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6/11〜12(土・日)に栃木県鹿沼市のある岩山で、毎年恒例の母校ワンゲル部のロッククライミング講習会を開催しました。

20歳前後の現役部員たちを前に、岩登りの技術やルートの見つけ方、安全確保の取り方など、岩登りの基本・岩山歩きの要点を教えてきました。

土曜日は現役部員10名参加、日曜日は13名の参加となりました。
初日は午前中に基本動作の講習(部員はみな事前に基本的なことは学習してきている(?)であろうから、復習ということになるかな)をしてから、午後から岩山ハイキングコースを縦走して岩歩きを実践しながら教え、夕方にキャンプ地に戻ってくるという練習メニューです。
翌日は、前日歩いた岩山・岩壁で感じた疑問点を話し合い、より実践的なザイルワーク・安全確保の技術を学習していく、という内容です。
けっこう内容が濃いでしょ?

「岩山ハイキングコース」といっても、決して安易なハイキングではなく、最後には70m以上の高さのある「クサリ場(猿岩)」が待ち構えています。
アップダウンも多く、それなりに緊張感のあるコースになっています。

あくまで、現役山行の一環ですので、コースを歩く時は正規の合宿での歩き方・ペース配分を取ります。取っているはずです。
が、離れたところから観察する限り、休憩のタイミングや要所要所での部員間の確認作業など、あんまり上手に出来ていなかったなぁ。これでは残念ながら及第点は上げられんなぁ。

天気は気持ちの良い快晴で、その分ジリジリと強い陽射しが照りつけてきます。歩いているだけでも汗が吹き出してきて、水分補給に気をつけないと倒れてしまいそうな真夏の岩歩きでした。
ただ、コース上には木陰も多くあったので、その点は大いに助かりました。


写真で僕が指を指している岩山・岩肌が、今回使用した午前中の練習ゲレンデ(岩壁)です。僕の後ろから下にスパッと切れ込んでいます。
岩質は大谷石と同じような(多孔質の)凝灰岩ですので、雨に濡れていない限りホールドも取りやすく、グリップも効きます。

今月号の「岳人」で、ここが紹介されたからと言うことではないでしょうが、山岳会の初心者講習に混じって「岩山歩きツアー」のパーティーと思しき団体が数組入っていました。
なかにかなり危なっかしいやり方で案内?、ガイド?をしているパーティーがあって、そばで見ていても「ひとつ間違えると、こりゃケガ人が出るなぁ」、と心配になりましたよ。

最近はそういう初心者向けガイドツアーが多くなっている気がしますが、引率する「ガイド」もちゃんとした団体の資格を有している人が行っているのだろうか?と疑問がわきました。


ここは確かに「初心者コース」の岩山ハイキングコースと紹介されてはいますが、基本的な岩登り・岩稜歩きをこなせるレベルを身につけた「初心者」ということで、単に山歩きの初心者を対象とはしていないと思うのですが、どうなんでしょうかねぇ。

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