水源林での森林整備作業の意義? … 森林整備・Volunteer2016/06/20

昨日の森林整備作業
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タイトルに書いているほど、すごい話しではないのだが、、(写真は、昨日の森林(水源林)整備作業のワンショット)

日本の国土面積に対する森林面積はどれくらいの割合なのでしょうか? 意外に、日本は世界の中でもトップクラスの66.8%もあります。
では、国民1人あたりの森林面積はと言うと、0.2haとかなり低い数値になってしまいます。同じような森林面積割合のフィンランドやスウェーデンなどと比べても、一人当たりの面積ということになると、それぞれ2.8ha、3.9haと桁違いの差になってしまいます。

ドイツなどは国土面積に対する森林面積は30%と低いのですが、それでも国民1人あたりの森林面積は0.1haと、相互関係を見ると日本と大差がない感じです。
日本は森林が多くあるように錯覚してしまいますが、一人当たりの面積で考えると自慢するほど広いわけでは決してないことが解ります。


国内(県単位)で考えると、県ごとの面積に対する森林面積の割合は平均値を取ると、上記のように約6割が森林ということになりますが、神奈川県や東京都は40%を切っていて47都道府県ランキングでも、42位と43位で下から数えた方が早い。

ちなみに最下位は大阪府で30%、これは解る気もしますが、44位から46位が埼玉県、千葉県、茨城県、と続きますので関東エリアの1都4県で平均値をぐっと下げているということになります。
関東地方が簡単に水不足になるのもなんとなく解る気がします。


ただし、そのなかにあって神奈川県だけは過去一度も水不足になったことがないんです。
水源林としての森林機能が有効に働いているのか、たんに4つあるダムの恩恵が大きいのか解りませんが。

神奈川県の森林面積は上でも書いたように県土のほぼ40%で、県民一人当たりの森林面積に直すと111㎡(0.0111ha)と、平均が0.2haなのに比べるとなんと平均値の1/18 程度しかありません。

極端に県民一人当たりの森林面積が少ないのにも関わらず、水源林としてはきちんと機能しているんですね。そう簡単に水不足にはならんのですよ。

今年のカラ梅雨の状態でも、県の4つのダムの貯水率は(6月19日現在で)4湖平均で93%とほぼ満水状態です。

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