猛毒のシキミの実 … 自然観察・Volunteer2016/08/23

シキミの実
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シキミは丹沢の山では割りとポピュラーな樹木で、春先には白い可愛らしい花が咲きますが、花も葉も枝も全草毒草ですが、特にこの半透明に見える変わったかたちの「実」は猛毒(ケイレン性の神経毒)です。

「悪しき実」という名が縮まって「シキミ」になったと言われています。
日本では「毒物及び劇物取締法」という法律で、植物では唯一、「劇物」に指定されています。ですから、この実を採って「無届」で「販売」したりすると法律で罰せられます。

仏前に供える木として知られていますが、「抹香臭い」という言葉は、この木の香りのことを言うのだそうです。

近縁のトウシキミの実はスターアニスと言う名でスパイスとして有名ですが、このシキミの実は形状が似ていても猛毒ですので、食べると死にます。
まあ、死なないまでも、病院送りは確実です。

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