伐採した杉の皮で作ったおにぎりBOX … 自然素材・WanderVogel2016/11/02

杉皮のBOX
先日の日曜日、春に伐採して準備してきた杉の皮で「おにぎりBOX」を作ってみた。

今年春に山に生えていたスギの木(直径30cm程度)を伐採し、皮を剥ぎ、一旦煮て乾かし、ヒゴに加工して、薄く削り直して、と いくつもの工程を経て、やっと編むとところまでこぎつけました。

箱の大きさ的には12cm×13cm×深さ4.5cm程度のものなので、おにぎりを入れるにはちょっと小さいかもしれません。
ツルで作るカゴ編みも手間と時間が掛かりますが、杉皮の場合は皮を剥ぐ(剥がせる)時期が春先に限られていますので、ここまでくるのに長い時間が掛かりました。

自然のものを素材としてこういったものを作るには、いったんしっかり乾燥させておかないと、使っているうちにカビが生えてくることがあるので注意しないといけない、のだそうだ。

杉皮は半年以上乾燥させておいたのですが、木の樹皮の間にある「ヤニ」だけはいつまでも抜けませんねぇ。
スギやヒノキの樹皮を使う場合、それが難点と言えば難点です。

今は杉皮も赤身のある艶っぽいきれいな色をしていますが、乾燥するにつれてだんだんと赤い色が抜けていきます。
表面保護の意味合いも兼ねて、少し乾いてきたら表面に柿渋を塗ってみようかと考えています。

ちなみに、縁をかがっている紐は、カラムシ(苧麻・チョマ)の表皮を裂いて乾かしておいたものを一旦ほどいて、ヒモ状に編んだものを使っています。


今年の春から、(先生に付いてレクチャーを受けながらですが)いろいろな種類のツル性植物のツルを使って実験的にカゴや皿を制作してみました。
ツル性植物の場合は、わりと何でもそれなりに使えることが解りました。
様々な素材を採取してきていくつか作ってみましたが、乾燥などにあまり気を配らなくても、編み上がってしまえばカビることも変形することもありませんでした。

秋から冬にかけては素材の収集にちょうど良い時期に入りますので、来年の制作に向けていろいろな素材を集めてみよう。と、考えているところです。

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