ネパールの山での食事・ダルバート … Nepal Trekking・WanderVogel2016/12/06

ネパールの定食・ダルバート
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ネパールでのトレッキング中の食事はダルバート(あるいは、ダルバート・タルカリとも言います)が主食です。

ダルバートはいわゆる「定食」で、ダルとは豆(ダル)スープのことで、バートとはご飯のことです。
ダルはカトマンズや街道の食堂ではレンズ豆を使うことが多いようですが、山に入るといろいろな豆で作られます。ですので、味もさまざまです。
日本で言うところの「みそ汁」にあたります。

ご飯は長粒米で、一時日本でもあちこちで目にした「タイ米」のようなお米を使います。
青菜のような付け合わせは「サーグ」と呼ばれるもので、ここではイラクサの新芽の炒め物でした。
イラクサは、日本で見るものよりももっとイライラしたトゲがたくさんあるいかにも危険そうな雑草です。道端や畑脇にいっぱい生えています。
よく見ると上の柔らかな部分はみな刈られていますので、これがほぼ日常的に使われていることが解ります。

お皿の右半分に乗っているのは、ジャガイモとニンジンとウリを煮たものです。「タルカリ」と呼ばれるもので、いわゆる「おかず」に当たります。
ちょっと気の効いたバッティ(食堂・宿)ですと、これに肉料理(鶏肉やマトンの肉を煮たもの)が一品付くこともあります。
アチャールと言う「漬け物」が付くこともありますし、薬味としてとうがらしが数本付くこともあります。

山の宿での食事はこのダルバートの他にも、外人トレッカー向けにピザだとかマカロニだとかといった料理名がメニューには書かれていますが、総じて想像していたものとまるでかけ離れたしろものが出て来るので、頼まないほうが無難です。
また、11月末〜12月初めのシーズンオフの期間には、ダルバート以外のものをオーダーするととてつもなく時間が掛かり、ガイドやポーターがダルバートを食べ終わっても、まだ食事にありつけないということになりますので、要注意です。

特に今回のように、シーズン中でもほとんど外国人トレッカーのいない地域を回っていると、この傾向は顕著です。
今回も、村に泊っている外国人は僕一人、というケースが多かったので、ガイドらと同じ「ダルバート」を注文するのが一番無難ということになりました。


ネパールの人は、これを全部混ぜ込んで手で食べます。もちろんガイドたちも当然手で食べています。
僕はあまり一緒くたにして食べるのは苦手なので、ご飯、タルカリ、ダル、サーグ、ご飯、というように日本流の食べ方でスプーンで食べますけど。

ガイドたちは、朝はチャパティとお茶だけですが、お昼と夕食にはこのダルバートを2杯ずつ毎食食べていました。
というか、これ以外食べることはありませんでした。毎日飽きること無くこの繰り返しです。

聞けば、カトマンズの自宅に帰っても食事内容は変わらず、毎日昼と夜はダルバートだそうです。

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