オカメザサは木本なの?草本なの? … 自然観察・WanderVogel2017/04/11

オカメザサ
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丹沢の里山の斜面に生えていたオカメザサ:イネ科の常緑タケ類・日本の在来種。
ササという名が付いていますが、立派なタケ類・竹の仲間です。タケのなかで一番背丈の低い竹です。

タケ類というと、単純に背の高い「竹」をイメージして、「木本」だと思い込んでいましたが、あらためて竹は「木本」なのか?「草本」なのか?、というのを調べてみました。

「そもそも「木本」と「草本」の分類の違いは、樹皮の内側に「形成層」があるのかないのかが判断基準になる。」とあります。
ですので、形成層を持たないタケ(幹は木化しますが、ある程度 太くなるとそれ以上太くならない)は草本というべき、と言うことになります。
(オカメザサの幹が木化しているかどうかは私には解りませんけど、、、)
ただ、「タケは例外的に「木本」に分類されています。」と書かれている資料も多く見うけられます。

というより、明確に草本に分類されているものはあまりなく、タケ類・ササ類は草本に分類すべきか木本に分類すべきかよく解らない、と書かれているものが多いのです。
ホントのところはどうなんでしょうか?
タケは草本でも木本でもなく、タケはタケである、なんて居直って書いてあるものまであるし???

イネ科だからイコール「草本」、ということも単純に言えませんね。サクラやリンゴはバラ科で木本ですが、同じバラ科のイチゴは草本、というようなこともありますし、、、


もともと、草本(草)と木本(木,樹木)の区別は植物学的に本質的なものではない。ということも言われていますので、学者でもない僕たちがそう突き詰めて定義する必要も無さそうです。

タケ類は原則的な分類上で言えば「草本」とも言えるが、「タケに関しては例外的に「木本」に分類されている」ということでOKのようです。
加えて、そのような分類上のいきさつがあるんだ、ということを理解していれば良いのだな。

と、自分で突っ込みを入れて納得してみました。

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