日陰道に咲いていたヤマネコノメソウの花と種子 … 自然観察・WanderVogel2017/04/24

ヤマネコノメソウの種子
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昨日の日向薬師、日向川沿いの「日陰道」で見かけたヤマネコノメソウ(山猫の目草)の花と種子
(4/12・13のblogで、ハナネコノメソウとヨゴレネコノメソウのことを書いたが、今回はヤマネコノメソウ)

この写真のように種子のついた果実の部分を「昼間の猫の目」に見立てて名が付いたと言うのだが、そうかなぁ?という思いもする。
花の咲いているものもあるし、すでにこのように果実が裂けて種子が載ったカップ状の姿になっているものもある。

ネコノメソウの可愛らしいところは、花や果実(種子を載せたカップ)の形状にありますが、さらに面白いというか、感心させられるのは種子散布の方法です。
植物はその種によって子孫を残す(種子散布)方法がまるっきり違っていて、それぞれが独自に進化をしてきたのですが、ネコノメソウはそのなかでもとてもユニークな方法を選択した植物なのだろうと思います。

そのユニークな種子散布の方法とは、「雨滴散布」というやり方です。
カップ状になった果実に盛られたツブツブの種子は、そのカップが雨水で満たされるまでジッと待ちます。
カップに一杯になった雨水は種とともに流れ出していきます。あるいは、勢い良く落ちてきた雨粒が種子を弾き飛ばすこともあるでしょう。
そのような方法で、ネコノメソウたちは子孫(種子)を遠くに運ばせています。

どのような進化の過程を経て、そういったユニークな方法をネコノメソウは選択したのか、ホントに不思議です。

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