平潟湾沿いの遊歩道に咲くノビルの花 … 自然観察・WanderVogel2017/05/22

ノビルの花とムカゴ
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遊歩道の植込みにポツンと咲いていたノビル(野蒜)の花。
花や蕾みに混じって茶色い種のような球体が見えます。

この丸い茶色いものは一見、種子のようにも見えますが、じつは「ムカゴ」です。
ノビルは基本的には球根の分球によって増えていきますが、この「ムカゴ」からも増えていきます。

ヤマノイモや同じユリ科のオニユリ同様に、ムカゴが土の上に落ちると、球根・鱗茎(イモ)になり増えていく、という仕掛けです。
「クローン」のような仕組みということになります。

植物の中にはこのように、自らムカゴ(クローン)を作って子孫を増やしていく戦略を身に付けているものが多くあります。

一方で、ノビルは写真のような可愛らしい花も咲かせます。でも、この花から種子が出来て発芽し増えていく、ということはあまりないようです。
増える方法はもっぱら球根とムカゴに掛かっている、のだそうです。

では、ノビルにとっての「花」ってどんな役目を持たせているのだろうねぇ?
ほんと、自然界には不思議がいっぱいです。

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