林内でやけに目立つオニシバリの赤い実 … 自然観察・WanderVogel2017/06/09

鬼縛り
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暗い林内でもやけに目立つ赤い実、正体はオニシバリの実。
日本原産のジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の落葉小低木で、冬ではなく夏に葉を落とすところが変わっている。

オニシバリ(鬼縛り)の名前の由来は鬼を縛れるほどしなやかで粘り気のある木、ということから名付けられた。
同じジンチョウゲ科のミツマタ(樹皮から丈夫な紙を作る)のように、オニシバリの樹皮もとても丈夫だ。

別名はナツボウズ。
これは、夏の葉をすべて落とし、ボウズになるから。替わって冬には青々とした葉を茂らせる。
落葉樹の暗い樹林帯の中で周りが葉を落とした冬の時期に盛んに光合成を行ない、一年中の栄養を貯えようという作戦だ。

冬に薄緑色の小さな花を咲かせたオニシバリは、初夏のこの時期に赤い実をつける。
実には毒があるからか、マズいからか、動物などに食べられずに遅くまで残っていることが多い。

先日歩いた「横浜自然観察の森」の林内でもかなり目立っていました。

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