鹿沼岩山上でハデな色の実を風に揺らすアオダモ … 自然観察・WanderVogel2017/06/13

アオダモの種子
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先日行った鹿沼の岩山、花の少ない林内で目立っていた青々とした葉にシャラシャラとした赤い実を付けたアオダモの木。

モクセイ科にはたくさんの属があるが、そのうちのひとつトネリコ属に属する落葉中低木。
同じトネリコ属の仲間には、ヤチダモやシオジなどがある。
モクセイ科の仲間には、イボタノキやネズミモチ、オリーブ、ライラック、キンモクセイ、ヒイラギナンテンなどがあり、果実の形状はみな核果(イメージ的にはサクランボのような実をいう)なのだが、このトネリコ属(アオダモなど)だけは写真のように翼果(羽根状の翼を持った種子)なのが面白い。

葉っぱは写真に写っているように、3枚あるいは7枚の小葉を持つ奇数羽状複葉。
樹皮はすべすべした灰色の斑紋の多いパッとしない色合いなのだが、ものの本にはアオハダ(モチノキ科)同様に表面の樹皮を剥がすと下から緑々した鮮やかな緑の肌があらわれると書かれています。

開花の時期は3月から5月ということなので、じつは僕自身、残念なことにアオダモの花の実物を見たことが無い。
丹沢のやどりき水源林奥の沢沿いに大きなマルバアオダモがあるのだが、そこでも花を見ることは出来ず、知らないうちにいつも種子になってしまっている。

花は白い房状のようにまとまって咲かせるようで、ヒトツバタゴの花に似ていると言う。

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