グリーンピースのような種子をぶら下げたアオギリの木 … 自然観察・WanderVogel2017/07/31

アオギリの若い種子
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金沢八景・国道16号沿いに植えられている街路樹のアオギリ。

アオギリの木を見上げると、グリーンピースのような緑色の種子が鈴なりに成っていた。
アオギリ(青桐)はアオイ科アオギリ属の樹木で、中国南部から東南アジアが原産の落葉高木です。
桐という名が付いていますが、キリ・桐(キリ科)とは「属」も「科」も「目」もすべてが違っていて、まったく関係のない樹木ということになります。

葉っぱが桐の葉に似ている(実際にはあまり似ていないように思うのだが)、ということと、中国ではどちらにも「桐」という漢字が付けられていた、ということでその名があります。
樹皮はその名の通り、青色(緑色)をしています。

先日(9月7日)blogに載せた時にはまだ小さな花の姿だったのに、いつの間にか立派な種子が出来つつありました。
あの花の姿から、どうしてこういった形に変化するのか!、実際に見てみてもすごく不思議です。
舟形の子房(さや)が大きく展開していく過程もとても不思議ですし、サヤの縁に種子が付く仕組みも不思議です。

夕方、打合せからの帰り道、国道16号沿いの街路樹の下で上向きにカメラを構えて何枚も写真を撮っている姿は、すれ違う人にとっては何とも怪しく映ったことだろうな。
こんなもの一生懸命に写真に撮る人なんてあまりいないだろうから、かなり不思議がられただろうけど、僕にとっては「こんなの」がとても興味あるものなんです。
自然界の持つ進化の仕組みの複雑さ、「子孫を残す」という植物にとって一番大切なところの不思議さを感じさせてくれます。


そして、このグリーンピースの様な種子。
古くから食用にもされていたようで、なんと戦時中にはこの豆をコーヒー豆の代わり(代用品)として、炒ってコーヒー?を淹れて飲んだ、と言う話もあります。
そう言われると、自分でもコーヒー中毒と思うほどコーヒー好きな僕としては、、飲んでみたいような、、いや、遠慮したいような、複雑な感じがします。

この先、もしコーヒー豆が配給制になり、それも止まってしまったら、この話を思い出してアオギリコーヒーを淹れてみようかな?
絶対に美味しくないと思うけど、、、。


このアオギリ、あとひと月もすると種子を含めて子房も茶色く色付き、下記のような姿になります。

アオギリの種子:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2016/09/08/

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