猛暑の中、庭のキンカンにたくさんの蕾み … 自然観察・WanderVogel2017/07/12

キンカンの花
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今年の7月はものすごく暑い!
金沢八景でも、海からの風のある時はまだ良いが、そうでないとクラクラするほどの暑さだ。

毎年この時期に満開に咲くキンカンの木。今年は今まで以上に花の付きが良い。
木自体の大きさも、今年の春からグングン伸び始めて背丈も昨年の2倍近くになった気がする。
地植えしてから数年が経つが、これまでは毎年少しずつでも大きくなっているという気がしなかったのだが、この半年だけで一気に伸びたなぁ〜。

こういう果実物の木というのは元来そういうものなのだろうか?
鉢植えにしているレモンの木にも今年いくつかの花が咲いたのだが、実に成る前にみな落花してしまい、生き残ったのはひとつだけだ。
そのひとつは順調に日々大きさを変えているのがわかるので、これからの成長が楽しみだな。

庭木は花ももちろん良いが、実が成る物はやはり良い。花と実の2回分楽しめるのだから!
今年はアゲハチョウには申し訳ないが、アゲハの幼虫を見つけると1齢の段階から駆除しているので、葉っぱを喰われないでミカン科の2本は共に元気です。

小田原の森林で下草刈り作業 … 保全活動・Volunteer2017/07/15

イロハカエデに作ったメジロの巣
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今日は小田原の山林で下草刈りのイベントが行なわれ、インストラクターで出かけてきました。

県民参加の森づくりの一環で、一般応募のボランティア数十名を連れて植林地に入り、ワサワサと生えてきた下草や雑木を刈り取っていく地域活動です。
ここは、3~4年前からいろいろな樹種の広葉樹の苗木を植えているフィールドなのですが、植えた苗木より大きく育ってしまった「雑草・雑木」が幅を利かせていて、一見すると何を植えたのか解らないくらい雑然としてしまっています。

炎天下での作業となりましたので,実質的に午前中で終了です。作業前の姿と比較すると見違えるほどにキレイになりました。
人の力はあなどれないものです。ある程度の人数が集まればけっこう出来てしまうものですね。
それにしても今日は暑かったぁ~。

イロハモミジとイタヤカエデの木に、メジロが作ったのだろうか、精巧できれいな巣(写真)を見つけました。
ススキの原ではカヤネズミの可愛らしい巣も見つかりました。

夏本番・畑の定期収穫 … 畑の収穫・WanderVogel2017/07/16

畑の収穫
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この季節、3日に1回の収穫を欠かすと大きくなり過ぎて食べられないものが出てくるので、気が付いた時に頻繁に畑に顔を出さねばいけない。
特にオクラと万願寺とうがらしは要注意で、とにかく大きくなるのが早い。

昨日の疲れが体全体に残っていたが、なんとか午前中に畑に出て、ゴーヤとピーマン、ししとう、オクラ、青いカボチャ、ミョウガを収穫して帰って来た。
ミョウガを除いて、これから3日に1回のペースでこんな感じが続くことになる。

庭のキンカンの花が小さな実に成長してます … 自然観察・WanderVogel2017/07/17

金柑の小さな実
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つい5日前の12日にblogを書いた時には、枝先一面に満開だった庭のキンカンの木。

たくさんの蜂がやって来て良い仕事をしてくれたこともあって、たった5日の間に花から小さな実へと順調に育っています。
この感じだと、今年もたくさんの金柑が期待出来ます!
冬から春先に掛けてまた大量のキンカンの実を収穫することが出来そうです。

畑に植えているものは毎日見て成長を確かめるという楽しみには少し欠けるのですが、小さくて狭いとは言え、やはり目の前に植えているものは毎日の成長具合を目の当たりに出来て楽しいものです。
目でも舌でも楽しめる一石二鳥の良い趣味・環境だよなぁ。


それにしても7月のこの三連休は横浜でもめちゃめちゃ暑かった!
夜になってもなかなか気温が下がらず、海からの風がなければとてもじゃないが眠れたものではないぞ。
今年はこんな調子で8月も9月も猛暑が続くのであろうか? たまらんな!

平潟湾沿いに咲く白いアガパンサスに想う … 自然観察・WanderVogel2017/07/18

白いアガパンサスの花
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南アフリカ原産の園芸種、アガパンサス。ハデな花が咲くので人気があるのだろう、町中の植込みでもけっこう目に付く。

最新のAPGⅢの分類では、ヒガンバナ科アガパンサス亜科の植物ということになっている。
明治時代の中ごろに園芸用の花として輸入されたものだそうだ。
ムラサキクンシラン(紫君子蘭)という名を持つものが標準ということだが、写真のこの花は花弁が紫色ではなく真っ白いタイプ・品種のものだ。

クンシラン(君子蘭)という同じヒガンバナ科の花があるのだが、それに葉っぱの形状が似ていたということで、ムラサキクンシランの名が付けられたと言う。
クンシランもアガパンサス同様、南アフリカ原産でヨーロッパを経由して日本に入って来た植物なので、科も生い立ちも似た者同士ということになる。
そういえば、僕の家の玄関脇にも「ダルマクンシラン(達磨君子蘭)」の鉢植えがあるのだが、花の形状だけを見るとこれとはかなり違って見える。


外国から入ってきた植物・樹木というのは身の回りにたくさん目に付くのだが、奈良時代から江戸時代までの長い年月の間に渡来したものが多い中、明治の初期から中ごろのごく短いあいだに一気に渡来してきたものが意外と多いことに驚かされる。

幕末を経て明治という新しい時代に入ると、主要産業や経済、外交、法律の整備など国際的に認められる「国家」としての根幹部分を作ることにやっきになった。
同時に同じような志を持って、海外から多くの有用な樹木や植物を輸入し、研究を重ねていった時代でもある。
それが結果としてすべてが良い方向に進んだのかどうか、はこの際 置いておいて、、、この時代、実に多種多様な植物(樹木・草花)が日本に入ってきている。
一方では、意図せずに紛れて込んできてしまった植物(雑草)や昆虫類というのもまた、明治時代以降に増えていくことにもなる。
同時に、海外から入ってくる植物・昆虫などに対する「防疫・輸入植物検疫」というのを時代に先駆けて行ったのもまた明治時代に入ってからだと言われている。


明治という時代は、海外(主に欧州)から鉄鋼や造船、鉄道、レンガ、コンクリート、ガラス、など重工業を担う技術者、最新の建築・土木の技術者たちがたくさん招聘された。そしてそれら多くの技術者とともに、植物学者、動物学者、地理学者、歴史学者、哲学者など多彩な人々が日本を訪れている。
黒船来航で先鞭を切ったアメリカ合衆国がこの流れに乗り遅れていたのは、ちょうど南北戦争終結の時期と重なったということがあるのだろう。招聘された人々の国籍はフランス、イギリス、ドイツなど、当時、東アジア各国を次々と植民地化していった忌まわしい欧州列強の国々が多かった。

幕府側、倒幕側それぞれ思惑があってヨーロッパ列強の中からパートナー国を選択したのかもしれないが、幕府側についたフランス人であっても優秀な人材であれば明治に入ってもからも引き続き日本に留まり、今度は明治政府の元で日本の発展に尽力したというのだから、その意味では、雇う方も雇われる方もなかなかたいした曲者だ。

ちょうどその頃、ヨーロッパ(特にフランス国内)で蚕の病気が蔓延したこともあって、日本で作られた(優良な)蚕とその卵、生糸などが日本の国家財政の要(輸出品目のトップ)となった。蚕の作る小さな繭から取られた生糸を欧米諸国に売り、そのお金を元に日本の鉄鋼業がかたち作られ、発展していった、と言っても過言ではない。


話しは花の話題からずいぶんズレてしまったが、明治時代になって入ってきた樹木や植物(意図を持って輸入されたもの、そうでないもの)のことを調べていくとけっこうこれが面白い。
たかが木、たかが花、なのだが、そこにも明治時代の持つダイナミズムの一端を感じとることが出来る。

金沢八景駅に向かう道すがら、駅前に広がる平潟湾沿いに咲くアガパンサスの花を見ながら、そんなことをふと思った。

風に吹かれて揺れるハナズオウの赤いサヤ … 自然観察・WanderVogel2017/07/19

ハナズオウの赤いサヤ
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中国原産の落葉低木。春先に枝に直接ピンク色の花を付けるハナズオウ。

この時期にはすっかり種子・豆の姿に変ってしまっている。
マメ科ジャケツイバラ亜科(ハナズオウ属)の木なので、写真のように豆のようなサヤを持った実を付けている。
赤いサヤが風に揺れて、これはこれでなかなか風情があるものだ。

中国原産の樹木は江戸時代始めまでに渡来してきたケースが多く、さすが昔から頻繁に往来があった国ならでは、ということなのだろう。
中国経由でもたらされる植物は、総じて割と早い段階で日本に入ってきていることが多いのではないか。
ハナズオウ、可愛らしい花の姿を見ると、昔から庭木として重宝がられたことは想像に難しくない。

僕にとってはつい最近まで名前を知らなかった樹木なのだが、ある日、どこかの小学校の正門脇でチラッと見かけて「何の木だろう?」と不思議に思ったのがきっかけで、それ以来どこか頭の隅にそのことが引っ掛かっていたのだろう。
身近にこうして植わっている木を再度見つけて、「そうか、これだったのか!」と再認識した樹木のひとつだ。


里山や山岳地帯に生えている樹木・草本などは、その地域や環境,季節などからおおよそのあたりをつけて樹木を観察出来るのだが、庭木や公園樹に関しては必ずしもそうではないし、特に民家の庭木などは近寄って観察が出来る状況にあるとは限らないので、すぐに同定出来ないことも数多くある。
そのような時でも頭の隅にその記憶はしっかりと残っていて、何かのタイミングで再開した時にその「疑問」が解けるということもあるので面白いものだ。

何げない住宅地の散策というのも、時として変わった樹木・草花と出会えるチャンスがあるからそう馬鹿には出来ない。

このように身近に見ることが出来る樹木・草花は、四季を通して観察することが出来るという点でもなかなか興味深いのだ。

もちろんこのハナズオウ、山で見かけることは絶対に無いだろうな。

検査で新潟出張・地元の道の駅で見つけたもの … 自然の恵み・WanderVogel2017/07/20

黒花槐蜂蜜とコクワのジャム
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以前に新潟県妻有で設計して建てた総合病院・老健施設の定期検査報告のための現地調査に行ってきました。

検査が陽のあるうちに終わったので、魚沼丘陵の頂上に作られた魚沼スカイラインを通りながら(旧)塩沢町まで降りて来た。
塩沢町の道の駅に立ち寄った時、面白いものを見つけたので思わず買って来てしまった。
写真の「黒花槐はちみつ」と「コクワジャム」です。

魚沼丘陵を走っていると,急な法面にワサワサと生えているマメ科の植物が目に飛び込んでくる。
今の季節は花が終って、緑色の小さな細長いサヤが出来始めているのですが、それがイタチハギ、別名:クロバナエンジュです。
根付きが良く、どんな環境にも馴れ、道路法面の崩落防止・安定化のために一時期盛んに植えられた、北アメリカ原産の外来植物です。
クロバナと呼ばれるように、春先に穂のような形状にびっしりとマメ科特有の形の黒い花が咲きます。花自体はまったく美しくないのですが、蜂蜜になるくらいですからミツバチたちにとっては蜜が豊富な花、ということなのでしょうね。

南魚沼市から湯沢町、苗場あたりまで、17号沿いでも良く目につきます。それが群馬県側に入ると、これも外来種なのですがニワウルシやニセアカシアといった木々が目立つようになります。
とにかく、このイタチハギは繁殖力が旺盛で圧倒的な勢いで、他の植物を駆逐しながら勢力を伸ばしていきます。
環境省の特定外来生物の中でも特に要注意な「重点対策外来種」に指定され、駆除を進めていくべき植物に指定されています。
特に、南魚沼市・魚沼丘陵周辺・十日町市などの道路法面には(重宝がられて、その当時盛んに植えられたのでしょう)一面に覆われている姿を目にします。

でも、こうして蜂蜜の原料として利用出来るのでしたら少しは役に立っている,ということなんだな。とちょっと納得。
考えてみると、世に出回っている「国産アカシア蜂蜜」のほとんどが、上記に書いた環境省の駆除対象になっている特定外来植物の「ハリエンジュ:ニセアカシア」なのだから、ハチミツの原料としてはこうした「外来種」は今さらすべて伐採する,というわけにはいかなくなっているのでしょうね。

クロバナエンジュの蜂蜜、さてどんな味なのでしょうか?


一緒に買った「こくわジャム」にもちょっと期待をしています。
コクワとは、サルナシの実のことですが、新潟県に限らず関東の山の中では割りと普通に生えているツル性の植物です。
「クワ」と言っても実際にはクワ科ではなく、マタタビ科マタタビ属になります。
実の形状は小さなキウィフルーツにそっくり(同じ仲間ですからね)なので、そういう意味ではジャムにするにはうってつけなのだろうな。

樹林帯の中で存在感を放つオオウバユリの蕾み … 自然観察・WanderVogel2017/07/21

オオウバユリ
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昨日の新潟出張の道すがら、旧塩沢町から旧中里村へ抜ける国道353号線の近くの、スギ・ヒノキ林脇で見かけたオオウバユリ(大姥百合)の大きな蕾み。

オオという名が付いていることを一目で納得させられるほど大きな葉(根生葉)が特徴で、普通のウバユリより二回り以上は大きい。
こうした陽の当たる湿った林内が好きらしく、この周辺には数えられないくらいあちこちで群生を作っている。
道路の際に生えているものは、草刈り機で切り倒されたり踏み倒されてしまっているが、地下には大きな芋(鱗茎:ユリ根)が残っているので、すぐに復活する。

今の姿は大きなひとつの蕾みにようにも見えるが、夏にかけてこれからグングンと背の高さを増していきます。
蕾みが開き始めると、中から10~20個の花の蕾みが現れてきます。
花の形状はいわゆる「ユリ型」の花なのですが、ひとつの茎に10以上の花がいっぺんに咲いている姿というのはけっこう壮観で、車で走っていても良く目につきます。


ウバユリは一生に一度だけ花を付けて、その一生を終えると言われています。そう考えると、花ひとつが作る実の中に大量(500~600個)の種子が入っているというのもうなずけます。
最後の瞬間、大量の種子を風に託して一生を終えるということなのでしょう。
ちなみに、この種子から育ちまた花を咲かせるようになるまでには、早くても6年~7年掛かると言われています。その間、地下茎(鱗茎:ユリ根)に一生懸命栄養を貯え続けているということなのですね。

実は、ウバユリは子孫を残す手立てをもう一つちゃんと用意しているんです。
地中の地下茎(鱗茎:ユリ根)の脇に、もうひとつふたつ小さなユリ根「娘鱗茎(栄養繁殖体・ラメット)」を準備しています。
種子を放出し終った後、親芋は枯れて一生を終えるのですが、この娘鱗茎(クローン)をあらかじめ用意しておけば、種子から育つよりもずっと短い時間でまた花を咲かせる個体を作り出すことが出来るというわけです。
自分の立っている環境に変化が起きない限り、この方法の方がはるかに効率は良さそうです。

しかしその環境に、生存が危ぶまれるような劇的な変化が起こってしまった場合、というのを想定して、「種子散布の手段」は進化の過程の中でも捨て去ること無く、ちゃんと残してあるというわけなんですね。種子散布だとクローンであるが故の障害も回避することも出来ますからね。
う〜ん、自然のしくみの奥深さを感じますねぇ。


普通のウバユリは、毎年出る柔らかい新葉を春先の山菜として天ぷらなどにすると(少し粘り気があって)美味しいのですが、ここまで大きな葉っぱだとちょっと食べる気にはなりませんね。ウバユリは鱗茎(ユリ根)ももちろん食べるのですが、このオオウバユリ、地元の一般家庭で積極的に食べられているのだろうか?

地元の人に是非聞いてみたいところです。

トリアシショウマの花の蜜を吸うヒメキマダラセセリ … 自然観察・WanderVogel2017/07/22

ヒメキマダラセセリ
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一昨日の続きです。
魚沼スカイラインに群生で咲いていたトリアシショウマの花の蜜を吸うヒメキマダラセセリ(蝶)

新潟県の南魚沼市・六日町市と十日町市との間に長く伸びる魚沼丘陵。その頂上をつなぐように「魚沼スカイライン」という展望道路が作られています。
3カ所ある展望台からは、魚野川沿いに広がる米どころの水田の景色越しに、越後三山(八海山・中ノ岳・越後駒ヶ岳)や上越国境の山々を展望することが出来ます。
また、展望を楽しむだけでなく、ここでは様々な新潟の自然環境や樹木・草花を楽しむことも出来ます。

353号線の十二峠から一番近い魚沼展望台(標高920m)からは、十日町市方面に広がる当間山麓(国有林)を散策するルートがつけられています。
当間高原周辺などは僕も断片的には歩いたことはあるのですが、しっかりと辿ったことが無いので、機会を作って歩いてみたいと思っています。
ブナを主体とした更新林の他に、湿原植生や沢筋の畦畔林などもあるというバリエーションに富んだこの森を是非歩いてみたいなぁ。

先日ここで、ヒヨドリバナやシモツケソウに混じって、トリアシショウマやヤマブキショウマなどを見ることが出来ました。
写真は、トリアシショウマの花の蜜を吸いに来た可愛らしいヒメキマダラセセリの姿です。
ヤマトシジミ(蝶)も同じようにこの花の蜜を吸いに来ていました。

セセリチョウやシジミチョウは山野を歩くとわりとよく見かける蝶なのですが、身体も小さく華やかさもあまり無いかなり地味な蝶です。
でも、こうして蜜を吸いに来て、ついでに花粉も媒介して、と花にとってみればすごくありがたい存在なのでしょうね。

カメラを近づけても気にした様子も無く、小さなトリアシショウマの花の蜜を一心不乱に吸っていました。

大倉・戸川の森林整備に行ってきました … 自然観察・Volunteer2017/07/23

ヒメヒオウギズイセン
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仲間と続けている、丹沢大倉の森林整備のボランティア活動。

ササ刈り・タケ刈り、アオキやフジの除伐、風倒木の片付けなどの地味な作業の合間に、周辺を見回し咲いている花などないものかと探してみましたが、手を付け始めたばかりの作業エリアの林は、ただただ手入れの行き届いていない荒れた山林という感じです。
猛烈な暑さの中、やたらと派手な色の園芸種のヒメヒオウギズイセンが数輪咲いていました。

ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)は、アヤメ科ヒオウギズイセン属でヨーロッパで作られた園芸種です。
これも明治の中ごろに日本に入って来た(輸入されて来た)種類の植物になります。

近くにある山岳スポーツセンターの植込みから脱走して来たものが野生化したものなのか、林内で勢力を増していました。
種子で増えるというよりは、地下茎を伸ばして増えていくということなので広範囲に一気に増え広がるということは無いようですが、徐々に確実に勢力圏を広げていくタイプの植物です。

2年ほど前までは、このあたりには台湾原産の外来種、タカサゴユリが群生で生えていましたが、このところぱったりと姿が見えなくなってしまった。
一説では、外来種駆除の対象になっているのでいっせいに駆除されてしまった、とのことだが、球根がまだ残っていればまた復活するのかもしれないな。
タカサゴユリは在来種との交雑が懸念されていて、環境省でも野山で見つけたら抜き取るように指導しているようです。

また、タカサゴユリもユリの仲間なので、ウイルスの影響を受けやすく、長期間同じ場所で繁殖することが難しい(連作障害?)と言われてようです。
案外そんな理由で最近見かけないのかもしれないが、これについては僕にもよくわからない。

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