大山登山で見つけたタマゴタケの幼菌 … 自然観察・WanderVogel2017/08/08

タマゴタケの幼菌
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先日、大山登山で見つけたタマゴタケの幼菌。
今まさに土を押しのけて地上に出て来ようとしているところだった。

周りに散らばっているヒノキボックリや松葉などと比べると、その大きさがだいたい想像つくと思うが、かなり小さい。
大きさ的にはすごく小さいのだが、白い殻(ツボ)の部分と中のハデな紅色が圧倒的な存在感を示していて、「ここにいるよ!」と強くアピールをしているようだった。
周囲にたくさん出ていれば、採って帰ってきても良かったのだが、2つほどしか確認出来なかったので、写真を撮るだけにした。

ハデな色合いから、毒キノコのようにも見えるが、食用になるおいしい夏キノコとして知られている。
テングタケ科のキノコなので、このまま伸びて笠が開くと毒キノコとして有名なベニテングタケに似ていなくもないのだが、良く良く見ると違いは解る。
タマゴタケは、丹沢の山中ではわりとポピュラーに見られるキノコなのだ。

ちなみに、キノコの名前は濁らないので「タマゴタケ」といい、「ダケ」ではない。
逆に竹は「マダケ」「ナリヒラダケ」のように「ダケ」と濁る。ただ、「ダケ」と名付けられていても、「メダケ」や「ヤダケ」は竹ではなく笹だし、「オカメザサ」は笹という名が付いていても竹なので、違う意味でややこしいのだが、、


この「タマゴタケ」に良く似たキノコに「タマゴタケモドキ」と「タマゴテングタケ」という2種類のキノコがある。
大きな違いは傘の色で、紅色ではなく黄色だということ。どちらも猛毒のキノコです。
ややこしいのは、「タマゴタケ」の黄色バージョンの「キタマゴタケ」というのがあって、こちらは食用になるということなので、そうなると、食用か毒かの見分けはかなり微妙だ。

キノコに関しては、自分自身でそうそうハッキリと識別出来るものしか採取しない、と決めておかないと危険だ。
また、いくら食用キノコだと信じていたとしても、自分で食べて当たるのは自業自得だが、家族・他人に食べさせるにはやはり無理がある。

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