山上の畑を飛び回っていたアカボシゴマダラ … 自然観察・WanderVogel2017/09/02

アカボシゴマダラ
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預かっていたワンコにお帰り願って、やっと静かな日常を取り戻せています。

3日~5日に一度のペースで畑に出掛けては収穫をしていますが、毎回毎回 十数本のゴーヤとオクラが採れるので、すでにウンザリしている状態です。
昨日は、畑脇のちょっとしたヤブに長さ80cmほどの丸々としたマムシが潜んでいたのにはビックリしたなぁ。
うっかり踏みつけるところでした。しばらく2人?とも固まってしまった状態のあと、マムシはのんびりした足取り?で逃げて行きました。

写真は、畑の周りを飛び回っていたアカボシゴマダラ(夏型)の姿。

アカボシゴマダラは、今年(2017年)7月に環境省が正式に「特定外来生物」に新規指定した外来種の蝶です。
基準の細目のパブリックコメントを経て、今月(9月)中にも「飼養・運搬・放出」「譲渡」「輸入」等が厳しく規制される予定です。

外国(中国大陸)生まれとはいえ、きれいな蝶々がそのへんを飛び回ることの何がいけないのかと言うと、オオムラサキ・ゴマダラチョウ・テングチョウなど、幼虫期にエノキを利用する日本在来の蝶類と競合し、本来そこに生息してきた種が駆逐される恐れがあるからなんです。
そして、さらに悪質なのは、これら外来種のアカボシゴマダラがはびこる大きな要因が、「放蝶ゲリラ」と呼ばれる外来種を人為的に野に放つ違法行為にある、という点です。

すでに一部地域ではこの野外放逐の規制をはじめていたところもあるというのですが、今回「特定外来生物」に指定されたことで、全国規模で網をかけられたという点が大きく評価されると思います。

本来そこにあってはいけないものがある、という不自然さは人為的であれ不作為であれ、人が介入しての結果であるならばやはり正していくべきでしょう。

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