自宅近くで見かけたヤブマメの花 … 自然観察・WanderVogel2017/09/19

ヤブマメの開放花と閉鎖花
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植物の進化の不思議さ、巧みさについて これまでつらつら書いてきたが、この写真のヤブマメも不思議な能力を持っている植物のひとつといえるだろう。

自由に動き回ることが出来ない植物たちにとって、どうやって効率良く子孫を残していけるかは最大の関心事だ。
大豆の原種といわれているツルマメの近縁種のひとつであるヤブマメは、その中でもちょっと変わった方法を編み出している。

植物は通常、花を咲かせて受粉をし種子を付ける、ということで遺伝子を次世代につなげていくのだが、ヤブマメの場合はそれに加えて他にもしっかりと保険を掛けている。
ヤブマメは写真のような開放花の他に閉鎖花というのも同時に付ける。
そして地中にも閉鎖花を付け、その3つのどれもがちゃんと結実し、芽を出すことが出来るのだ。

開放花の場合は、他の花粉を受粉することが出来るメリットがあるが、確実に受粉し結実につなげられるかどうかという補償はない。地上と地下に出来る閉鎖花は自家受粉なのでいわばクローンなのだが、後々のリスクはあるとしても、確実に結実し種をつなげることは出来る。

こうして3つの繁殖法を進化の過程で身に付けたヤブマメはかなりの戦略家と言える。
加えて、熟した果実は莢(サヤ)を勢い良くネジることで種子を遠くに弾き飛ばし、広範囲に種子をバラまくという気の使いようだ。

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