丹沢で見たクサギのハデな色の実 … 自然観察・WanderVogel2017/09/25

クサギの実
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先日 Blogでも書いたように、クサギは花の季節が終わり実を付け始めている。

クサギの実は自然界の色合いの中ではけっこう目立つ色をしている。
写真中央にひとつだけ開いているのがクサギの実なのだが、5枚に分かれた紅い萼片の中央に、青くて丸い実が付いている。
花の時もそれなりに目立つクサギなのだが、実を付けると赤と青の二色効果でひときわ目立つようになる。

葉の臭いが名前の由来になっているのだが、人によって「クサい」と感じる独特の臭いがする。
青い実にはそんな臭いはしないが、青い色の実は染色の材料に使われる。
紅い萼から実を取り出し、すり潰し、鍋に入れて煮詰めると、布を空色~青緑色に染めるための染料となる。

クサギは確かにクサいのだが、春の若葉はアクを抜いて茹でて、お浸しや油炒めなどにして昔から食してきたという。
食用といい、染料の原料といい、昔の人はほんとによく考えたものだ。いやまったく、頭が下がる。
自然界にあるものをとことん知り尽くし、無駄なく最大限に利用し尽くしてきたことがよく解る。

しかも、今のように単に「遊び」や「道楽」としてではなく、生きていくための知恵としての大切な「知識」、というよりは誰でも知っている「常識」、だったのだろうな。

生物同士の進化の不可思議さについて、このblogでもいろいろ書いているが、植物、動物と人の暮らしの結びつきについてだって、何かひとつ欠けてもいけないくらい昔から密接に絡み合っていることがそこからもよく解るのだ。

クサギの花:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2017/08/13/


と、話し変わって、先日畑脇から採ってきたいくつかのアケビの実。
そのまま置いておいても、あまり日持ちがしないので今日全部食べてしまいました。
アケビの実自体あまり美味しいものではないと思うのですが、田舎では未だに人気があります。
一般庶民の口に入るような甘いものが少なかった時代(戦後と言うことではなく、江戸時代とか明治時代とかと言う意味ですが)には、貴重な甘味フルーツだったのではないかな、と想像出来るような古風な甘みでした。

しかし、難点を挙げれば、何と言っても食べ難い!
中の果肉に含まれる大量の種を食べないように、薄い果肉の部分だけを味わいます。

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