トレッキング中の充電について … Nepal Trekking・WanderVogel2017/10/27

モバイルバッテリーAnker PowerCore 20100
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ヒマラヤ・クーンブエリアでのトレッキング、山小屋での充電はうまく出来るのだろうか?と思い立ち、現地エージェント(ヒマラヤン アクティビティーズ)に問合せをしていた。

すぐに折り返し連絡が入ったが、要約すると下記のような内容だった。
「クーンブエリア内のトレッキングルート上では、ほぼすべてのロッジで充電は可能。どこも有料になるが、値段は標高によって異なる。
低地では1時間200ルピーなど時間単位での料金となることが多く、高地では充電完了まで500ルピー、というような感じとなることが多い。
(値段はロッジによっても異なる)
電気が引かれているのは(クーンブ地方で一番大きな村の)ナムチェまでで、それ以降は太陽光発電となる。

太陽光発電の場所では節電のため、日照中は充電不可(電気も使えないところが多い)となり、充電できるのは、日没後~夜明けまでに限定されるところがほとんど。
ロッジの個室室内にはコンセントはないので、充電したい機器をフロントやスタッフルームに預けて、共用コンセントから(一晩かけて)充電してもらうことになる。」


現代の山行において、山に持って行くものの中で充電が必要となる電子機器はスマホやカメラなどたくさんある。心配性の僕としては今回モバイルバッテリーを持って行くことを検討した。

netなどでいろいろ検索してみた結果「Anker PowerCore 20100」というバッテリーと「Anker 24W 2ポートUSB急速充電器」を買って持って行くことにした。
バッテリー本体の大きさは、約166mm x 58mm x 22mmで、重さは356gとザックに入れて持ち運ぶにはそれほど大きなものでもないかな、というのが第一印象だ。
ただし、日本で日常的に使うような大きさではないな。


表示0からフル充電するまでの時間についてははっきりとは解らないが、4つあるランプのうち2つ点灯の状態からフル充電までは約6時間半かかった。
なので、100V以上のコンセントからなら一晩(12h)あればフル充電が可能なのだろうが、太陽光発電の蓄電池からの充電の場合はどうなんだろうか?


僕の使っているiPhone5Sのバッテリー容量は1,560mAh程度なので、このモバイルバッテリー(20,100mAh)で充電すると、単純に割り算して12回程度充電出来そうな気がするのだが、どうもそううまくはいかないらしい。
確かにモバイルバッテリーの(表記)定格容量は20,100mAhと書かれているが、充電する際に電圧変換ロス等があり、(一般的に)モバイルバッテリーの場合、表記容量の6割~7割が実行容量(充電出来る容量)と考えた方が正しいのだそうだ。
とすると、「Anker PowerCore 20100」の実効容量は、12,000mAh~14,000mAhの間くらいということになるのか? iPhone5Sに充電することを考えると、8回~9回が限界ということのようだ。

Anker PowerCoreはバッテリー駆動である分、全域1A/5Vの急速充電ではなく、0.7~0.8A/5V程度の通常充電で充電を行なうようだ。なので、iPhone5Sへのフル充電時間はAC-USB(約2時間半)よりも若干長く、3時間ちょっとかかる。と書いてある記事を見かけたが、充電の早さ的には何の問題もないレベルだろう。
また、USBの出力制御については、満充電による電流の低下を検知してから、3分後に出力を停止するのだそうだ。

その他、持って行く機器類のバッテリーについては、FUJIFILM X10のバッテリー(NP-50)は940mAh、OLYMPUS Toughのバッテリー(Li-50B)は925mAh、GoPro5で使われているバッテリーはちょっと大きくて1,220mAhだが、iPhone5Sに比べると少ない容量だ。



今回、ナムチェ村を発って、またナムチェに戻ってくるまでの11~12日間が「太陽光発電」の村、ということになろう。このモバイルバッテリー(20,100mAh)1台だけで全てをまかない切ることは難しいだろうな。
またその間は連日(部屋の中でも)氷点下の中での活動となるため、低温度環境でのバッテリーの消耗というのにも考慮する必要がある。各バッテリー消費は通常以上に早いだろう。

う〜ん、もう1台持っていくべきか? 悩むところだな。

なお、このモバイルバッテリー本体の持ち運びに関しては、テロ対策のため飛行機内の預け荷物に入れるのはNGで、手荷物としての持ち込みはOKということのようだ。

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