First Aid Kit ネパールトレッキング編 … Nepal Trekking・WanderVogel2017/11/09

First Aid Kit ネパールトレッキング編
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First Aid Kit のチェックをした。
夏の丹沢向けだった中身を、冬のネパールトレッキング向けに見直し、入れ替えるためだ。

なにかの参考になればと考え、中身を少し詳細に書き出してみよう。
・胃薬:正露丸糖衣A錠(24錠)
・風邪薬:新ルルAゴールド(30錠)
・鼻炎薬:アレジオン(2日分)
・頭痛薬/痛み止め:ノーシン、ロキソプロフェン(10日分)と一緒に飲む胃薬(ムコスタ錠)
・皮膚感染症/傷薬:ゲンタシン軟膏(1本)
・痒み/かぶれ:ピナクール ゲル(鎮静消炎剤)(1本)
・鎮痛消炎塗り薬:ボルタレン ゲル 25g(1本)
・日焼け止め乳液と薬用リップクリーム(各1本)
・消毒用アルコールジェル(1本)
・各種大きさのバンドエイド(十数枚)、伸縮包帯(1本)
・アルミサバイバルシート(1枚)
・うがい薬、目薬、マスク(5枚)
・その他:ナイフ、ハサミ、爪切り、小型ライト、緊急用ホイッスル、ライター/マッチ、綿棒/楊枝、ティッシュ、ソーイングキット
・海外旅行保険証/健康保険証、小額の現金(¥3,000+75US$)

以上を(写真左上の)小型のファーストエイドキットパックに収納する。

高山病予防に効果がある薬「ダイアモックス」や、パルスオキシメーター(指先に挟んで、皮膚を通して血中酸素濃度と脈拍数を測定する装置)などはガイドが持って行くので、僕はあえて用意はしていかないつもりだ。
ダイアモックス自体はカトマンズ市内の薬局で簡単に買うことが出来るが、僕は今までネパールで4,000m以上に何度も上っているが、鈍感なのか一度も高山病の症状が出たことが無いので、今回も大丈夫だろうと思っている。
今回は特に高山病にかからないようなペースで歩くように行程を組立て、要所要所で高度順応日をはさみ、かなり気をつけて計画しているのであまり心配はしていない。


また、この赤いバックの中には入らないがその他に、鎮痛消炎貼り薬 ロキソニンテープ(25枚)、貼るカイロ(20枚)と靴用カイロ(5足分)、乳液(空気がひどく乾燥しているので)、アルコール除菌ウェットティッシュなどを持っていく。
そのほかにも、濡れた衣服を吊るす用のシュリンゲ(細引き10m)やカラビナ、補修用の絶縁テープなども用意する。

医薬品などは、出来れば開けずにそのまま日本に持って帰るのが一番良いことなのだが、いざという時になって肝心な物がない、というのでは何にもならないので、必要な物を必要な量、出来るだけコンパクトに選定して持って行く。


山を登る人、歩く人、旅馴れていれば、自分専用というか経験から導き出された自分なりのファーストエイドキットというものを持っているものだ。
ファーストエイドキットの中身は目的によって持って行くものが変わってくるので、いつも同じということはない。
日本赤十字でやっているような屋外における応急処置等の講習・訓練を定期的に受けている人ならば、その重要性と使用方法等を熟知しているのだろうが初心者でも是非実践しておいた方が良い「山の知識」のひとつだ。

今回上に列記したものは、海外の山歩き用に選定したものなので、当然日本の山登りの際に持参するものとは中身がかなり違っている。
大きな違いは胃腸薬や風邪薬/解熱剤、頭痛薬など病気/予防に対応した薬が含まれている点だ。傷薬も抗生物質が含まれているものを入れている。
また、かさばるのだが、消炎鎮痛剤(湿布、ジェル)やホカロンなども多めに持っていく。
消毒のためのアルコールやウェットティッシュなども海外では「予防」という観点からは必要となるもののひとつだ。

基本的には単独行動時のファーストエイドキット、という位置付けなので、自分のことだけを考えての構成となっている。
2~3人でパーティーを組む時はまた違った品揃えになるだろう。


海外の山歩きで安全上・健康上もっとも需要なことは、起こった後の「対処法」ではなく「予防法」だと言える。
風邪をひかない、お腹を壊さない、高山病にかからない、怪我をしない、体力を落とさない、そういった「予防」こそが最も大切だ。そのためには早め早めの手当が肝心で、ちょっとでもその気配やおそれがあればすぐに対処しておくことがリスクを回避する上において何よりも大切なことがらだ。
その意味では、1日で歩くところを、自分の今の体力を鑑みて2日間かけて歩く、というような決断を的確に出していくことも大切な能力だと言える。


First Aid Kit 丹沢編:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2017/07/30/

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