ネパールヒマラヤトレッキング・リタイア記2 … Nepal Trekking・WanderVogel2017/12/08

ローツェ南壁
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僕もこの12月末でいよいよ「還暦」をむかえる。

今まで続けてきた長期間の単独行の山歩きも、世間的には“要注意”とされる年代に入ってくる。
だからといって特別あせっているわけではないのだが、ヒマラヤを歩く山旅もあと何回行けるのだろうか?と、ふと考えることがある。
特に今回の途中で断念せざるを得ない結果については、このために1年間準備(そのために仕事も断っていたので、、)してきた特別な“山旅”なので、悔しさもひとしおだ。


でも考えてみれば、自宅のある横浜からカトマンズのホテルまで、わずか1日弱の距離だ。
羽田空港で深夜便のThai航空に乗れば、夕食はThamelのレストランで食べている、という近さだ。
交通費は多少掛かる(と言っても、往復8万円程度)にしても、時間的には北アルプスのベースキャンプに行くよりも近いくらいだ。
衰弱したこの体力さえ元に戻れば何度でも(?) 挑戦出来る。

圧倒的な力で迫ってくるヒマラヤの素晴らしい山の中に身を置くことは、僕にとってこの上もなく幸せなことで何ものにも換え難いことなのだ


上の写真は標高5,000mくらいにあるChhukung上のタルチョーの張られたチョルテンから見たローツェ(8,516m)南壁(写真左半分の巨大な岩壁)。
その右側に見える白い頂はピーク38(7,591m)、そしてアイランドピーク(6,160m)とパノラマで見えている。
アイランドピークの右側遠方にチラリと写っている三角の頂きはマカルー(8,463m)だ。
写真には写っていないが、頭を少し右に振れば巨大なアマ・ダブラム(6,812m)が覆い被さってくる。
森林限界をとうに超しているので、あたりには緑は無い。空気も薄いので紫外線がかなり強い。
ヒマラヤの森林の美しさも素晴らしいが、この荒涼とした山岳景色も感動的だ。


このあたりまでは身体の調子も良好で、体力も維持していたのだが、ここから先、体調が急変することになる。。。
ここで、自分の体調の変化を過大評価せず、いったん3,500m付近まで一気に2日間かけて後退し、数日停滞して体力の回復を図っていれば、、、と、今写真を見ながらそんなことを悔やんでも後の祭りだな。女々しい後悔というやつだ。
気持ちを切り替えて、次の出発に向けて新たな気持ちで一歩踏み出そう。

今は来年末に再度、同じルートを歩きたいと強く思っている。そのために気持ちを仕切り直して今からしっかりと準備をしよう。
(いや、その前に、仕事もしっかりやらないと!)

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