山の自然素材を使って作るアート(コバンソウ) … Nature Art・Workshop2021/09/17

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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:コバンソウ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」

コバンソウ(Briza maxima L.)小判草:イネ科コバンソウ属の一年生植物。

普通に雑草としてあちらこちらで見られる。小判型の小穂が名前の由来になっている。別名タワラムギ(俵麦)とも呼ばれる。
ヨーロッパ原産で日本には明治時代に観賞用に導入された帰化植物。乾燥に強く、土壌の質を選ばないので、どこでも生える。

小判があるなら大判もあるのかと思うと、アブラナ科でそう言う名前を持つダイコンの仲間があった。平べったい実ができる大判草という名前が付いているが、本種とはまったく別の印象を受ける。
本種コバンソウに似た小さい小穂(振ると音がする)を付ける「ヒメコバンソウ(姫小判草)」というのもあるが、こちらは同じ科、同じ属なので、納得の命名といえる。その中間とも言うべきか、チュウコバンソウ(中小判草)というのもあるようだが、見たことないのでなんとも言えない。


ドライフラワーにし易く、穂が面白い形状をしているのでレイアウトを工夫することで作品化しやすいだろう。
穂そのものが種子の集合体と言える。1枚1枚がパラパラと剥がれ、薄い翼付きの種子が風に乗り周辺に広がっていく。
しかし、種子同士は結構シッカリと結合し合っているため1~2年程度では自然に剥がれ落ちたりしないので、作品としての持ちは良い。
時間の経過とともに、穂の色が薄い茶色から黄金色に変化していくので、楽しめる。
額を手に取り軽く振ってみるとシャラシャラと乾いた音がする。

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