Billie HolidayとI'll be seeing youのLyric … JAZZ MUSIC2012/09/23

Billie Holiday STRANGE FRUIT
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Billie Holiday 珠玉の1枚、COMMODORE盤「STRANGE FRUIT」の1曲
I'll be seeing you の Lyric(一部 略)

I'll be seeing you

In all the old familiar places

That this heart of mine embraces

All day through



In that small cafe

The park across the way

The children's carousel

The chestnut trees
The wishing well

・・省略・・

懐かしい場所を思い浮かべるたびに
胸のうちに抱かれた思い出とともに
いつでも君と会うことができるんだ

あの小さなカフェ、道を渡った公園
子供らが乗るメリー・ゴーラウンド
栗の並木道、二人で願いをかけた泉

いつでも君と会うことができるんだ
あの光輝く、素晴らしい夏の日々に
そんな風にいつも君を想い続けてる

朝の日差しの中にも君の姿が浮かぶ
夜がきて、僕の目は月を追ってても
僕に見えているのは君のすがただけ

ビリーのスローで神秘的な歌声がリリックに悲しさを増します。

作られたのは1938年ですが、人気を博したのは1940年代に入り、第二次大戦で多くの若者が戦場に駆り出されるようになってから。
単に失恋を歌ったものとしてではなく、遠い戦場にいる恋人を想う「絶望的な願い」が、歌詞の主題に重なってみえるのはそういった背景ゆえにでしょう。

そういう目でみると、2人の思い出の場所を並べていく前半の部分は、戦場の悲惨な情景と対比させて、抗いようのない不条理と逢いたくとも逢うことの出来ない一層の悲しさを訴えかけます。

歌詞の内容が美しければ美しいほど、表現が簡潔でシンプルであればあるほど、訴えかける悲しさは心を打ちます。

と、「やまユ」を飲み過ぎた夜、尖閣を想いながらビリーの歌声に酔った頭で思いを巡らせてしまいました。

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