奥多摩Campと登山ミニセミナー … WanderVogel2013/07/01

ロッククライミング
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この土日に母校の大学ワンダーフォーゲル部OB会主催で行なわれた「奥多摩Camp」
親睦会と合わせて、現役部員への登山セミナーを行ないました。

ここ数年 現役クラブ内での指導者不在が大きく影響したのでしょう。山登りの基本的な考え方も山行合宿の組立て方も登山技術も、全てにおいてレベルが低下していることを憂いての一泊二日のキャンプでした。
もともとはOB会員相互の親睦が主目的のCampですが、今年は少し趣きを替えての開催です。

上級生はもちろんのことですが、1年生にとってはこれからの2年間で一人前の(?)単独行登山ができるレベルまで知識も体力も技術力もしっかりと身に付けなければなりません。
世間の登山ブームに浮かれて、山をなめて安易に行動すると「山岳事故」は簡単に起こってしまいますから。

新潟出張と八海山 … WanderVogel2013/07/04

薄曇りの八海山
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久しぶりの新潟出張で長時間の打合せ、移動途中でふと視線を上げると越後の美しい山々が目に飛び込んできます。
(仕事の話しは置いておいて)薄曇りの中の八海山が「登ってこいよ!」と、手招きしていました。

塩沢町のコシヒカリの田んぼの向こうに見える名峰・八海山。
岩稜のヤセ尾根で知られる八海山の修験道。
両側に鋭く切り落ちた稜線の縦走路はスリル満点で、登山者を惹き付けます。

麓を流れる魚野川本流では、もうアユ釣りのシーズンが始まりました。
夏に向かって一気に川の水温も上昇し、イワナやヤマメといった渓流魚は上流へ、源流へと遡上していきます。

旧矢箆原家住宅・軒下の七夕飾り … Volunteer・WanderVogel2013/07/06

旧矢箆原家住宅・七夕飾り
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旧荘川村から移築された茅葺き合掌造りの旧矢箆原家住宅での手作りの七夕飾り。
続々と訪れる来場者に短冊を渡し、願いごとを書いてもらって竹の葉に吊るして飾ります。

古い茅葺き屋根の軒下、サワサワと風に揺れてなかなかに風情があります。

平成の大修理・改修後の鳳凰堂のCG公開 … 邸園/文化財保全・HM2013/07/10

鳳凰堂CG
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(京都府宇治市の平等院と京都府教委が7月9日に発表した平成の大修理終了後の鳳凰堂(国宝)のCG(コンピューターグラフィックス)画像を転写)

この大修理が完成する来年4月には(創建時の)平安時代の姿に近い鳳凰堂(上の写真)が、前面に広がる浄土庭園の州浜の池に写し出されることになります。

昭和の修理(56年前)では鉛を焼いて作る赤色顔料の「鉛丹(えんたん)」という橙色に近い色が選ばれ塗られましたが、昨年9月から始まった平成の大修理では、建物の柱などには創建当初に使われた「丹土(につち)」と呼ばれる顔料(酸化鉄と黄土を混ぜた赤色顔料)を使って赤く塗装することになっています。
平等院側の発表では、鉛丹に比べて「より落ち着いた色彩?」になるということですが、色が落ちてくすんでしまった今の姿からはかなり派手に映るでしょうね。

軒瓦の文様も、創建当初 平等院専用に特注デザインされた文様(蓮を中心にした巴文のデザイン)に戻すということです。
鳳凰堂中堂に設置される2体の(青銅製の)鳳凰や、両端の翼廊(よくろう)の最上部の露盤宝珠(ろばんほうじゅ)、垂木の先端の装飾などにはすべて金鍍金あるいは金箔押しが施され、平安貴族の思い描いていた極楽浄土に近い!荘厳な姿となって生まれ変わる予定です。

歴史ファンや古建築研究者の一部からは「古色」が失われて違和感がある、と反対意見もあるのでしょうが、私は極彩色に生まれ変わった極楽浄土の平安建築が見られるのが今からとても楽しみです。

日本赤十字救急員養成講習 … Volunteer・WanderVogel2013/07/15

救急法講習
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この三連休を利用して、(三日間:朝8:30から夕方5時まで)日本赤十字の救急員養成講習をみっちり受けてきました。

救急法の基礎である一次救命措置(心肺蘇生・AEDの利用法)から、きずの手当や三角巾を使った包帯法、骨折の手当、数人での搬送の仕方までかなり密度の濃い講習内容でした。
以前に半日程度の短期講習は受けたことがありますが、これだけしっかりした内容の講習は始めてでしたし、修了時には学科や実技の検定まであり、久しぶりの「試験」に緊張しました。

これを受けたからと言って、実際の災害などの場に遭遇した時、機敏に動けるかはかなり心もとないですが、たとえば山での事故に遭遇した際の応急対処くらいは多少役立つのでは、と思います。

また、骨折や怪我をした人 ひとりを応急処置して、少しの距離を搬送するだけでもいかに大変なのかを思い知る良い機会にもなりました。

庭先に出てきた食べ頃のミョウガ … WanderVogel2013/07/16

庭のミョウガ
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何年も前から庭の片隅にミョウガが(自然発生的に?)植わっているのを目にしていましたが、今年はミョウガの芽がたくさん出てきているのに偶然気付きました。

眼を凝らしてみると狭い庭のあちこちにミョウガの芽が出ていることを発見し、何にも手入れもしていないのに(存在すら気にしていなかった?)、植物はちゃんと育っていくものだなあ、と感心したりお得な気分になったり。

また、この写真のような(ミョウガらしい?)芽しか食べないのかと思っていたのですが、長く伸びた方のミョウガの茎も、若いうちに摘めば食べられることを最近知りました・・・。

この芽(花穂)は、花が出る前に収穫しないといけないようなので、今日にでも収穫して食べてしまいます。

建築の歴史書/専門書2冊 … 建築・WanderVogel2013/07/17

建築の本2冊
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昨日、建築に関する本を2冊買ってきました。
どちらも現代の建築に関するものではなく、昔の建築を取り上げて解説した建築史の専門書籍です。

1冊は題名の通り「鎌倉の古建築」に関する建築史の学術書に近い内容のもので、かなりマニアックでディープな専門書です。

鎌倉時代や室町時代の時代性と寺院・伽藍の成り立ちからそれぞれの寺院のたどった栄華盛衰と江戸時代の再興、明治以降の世の中の急激な変化に対して寺院がどのように対処し変遷していったか、あるいは消えていったか、を細かく考察し書かれています。


もう1冊は江戸時代を中心にして日本の家の歴史的背景や時代性・(各藩による)地域性、公家/武家/農民/町人といった階級による住宅の成り立ちの違いなどについて、種類/地域ごとにその特徴を整理し、図版や文献(データ)を駆使しながら詳しく書かれています。

それぞれがどういうバックボーンを持って住居として発展を遂げていったのか、その時代の身分制度ではどういう家作制度/制限があったのか、などがくわしく記されていて、その時代の人々が毎日どういう生活をおくっていたのかまで想像することが出来る興味深い本ですよ。
おまけに、固い内容ながらもスラッと読み進められる読みやすい文章でした。

カエデ科には見えない:チドリノキ … 森林ボランティア・WanderVogel2013/07/20

チドリノキの翼果
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森林インストラクターの会で見つけた「ちどりのき 」、葉っぱだけ見ていてはとてもカエデの仲間には見えません。

一般的なカエデ属のように葉が掌状にならず、「サワシバ」や「クマシデ」に似たふつうの形の葉が対生して付いているので、写真のように羽根型の種子(翼果/よくか)が付いていないとカエデ属であることがわかりにくい。
本州、岩手県以南から四国・九州に分布し、山地や沢沿いに自生し、高さ6~10メートルになる落葉高木です。

雌雄異株で、4月から5月ごろ、下垂した長い花序に淡い緑色の花を咲かせます。
花序やこの翼果のかたちを群れ飛ぶ千鳥に見立てたところから、「ちどりのき (千鳥の木)」という名前が付いています。
また、別名「ヤマシバカエデ(山柴楓)」とも呼ばれています。

カエデ科には見えない:メグスリノキ … 森林ボランティア・WanderVogel2013/07/20

メグスリノキ
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葉っぱだけ見ていてはとてもカエデの仲間には見えません:2「メグスリノキ」

これも「チドリノキ」と同じように、一般的なカエデ属のように葉が掌状ではありませんが、立派なカエデ科カエデ属の木です。

メグスリノキ(目薬の木、眼薬の木)はミツデカエデとともに3出複葉(茎から一本の葉柄が出てその先で3つに分かれている葉)のカエデで、ミツデカエデの葉と比べて葉裏や葉柄の毛が多くふさふさとしているので区別できます。

日本国内にしか自生していない固有種で、「メグスリノキ」という名前(和名)は、戦国時代から樹皮を煎じた汁を目薬として使用すると眼病などに効用があると言われてきたことに由来するそうです。

これもチドリノキ同様に、翼果(よくか)があれば容易にカエデ科と判断出来るのですが、この姿だけだとこれもカエデの仲間には見えないですね。
でもカエデの仲間ですから当然、秋になると鮮やかに紅葉します。

久しぶりの富士山麓周回ツーリング … バイクツーリング・WanderVogel2013/07/21

冨士山麓ツーリング
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今朝は今までの猛暑の朝と違い、いくらか涼しく感じられたのでチャンスとばかりにバイクを引っ張り出しツーリングへと出かけました。

世界遺産登録でお祭り騒ぎになっている五合目や山頂のにぎわいを想像しながら、比較的空いているのではと予想した富士山の周回道路(国道139号線)を一周するコースを回ってきました。

富士山の世界(文化)遺産登録はまだ仮免許中ですから、3年後の本登録の際に「やっぱり取り消し!」なんてことにならないようにしないとね。
冨士登山の登山客のマナー向上や大量に不法投棄された樹海内のゴミの問題、登山客増加に伴う屎尿の問題(これは単純に山のキャパシティを超えた登山客がいるということなのだが)などの根本的な解決が急務ですから、浮かれている場合ではないと思うのだが…。
現実的ではないかもしれないが極端に言えば、(キリマンジャロやキナバル山のように)専門の山岳ガイドを伴わないと五合目以上には登れない、というくらいに制限した方が良いのかもしれんなぁ。

天候は晴れたりガスったりと変化が目まぐるしく、ちょうど写真を撮った時間帯は富士山の周りはガスで覆われ、その姿は霧の中に隠れて見えませんでした。
鳴沢の道の駅を過ぎて139号線を西に走り、青木ヶ原樹海を抜けて富士宮市に入ったあたりで、晴れていればバイクの後ろあたりに富士山の姿が大きく写っているはずなのですが…、残念。

6時間程度の快適なツーリングでもそれなりに筋力や体力を使うようでして、帰りの第二東名の高速巡航ではけっこう疲れを感じました。
ともあれ交通渋滞に引っ掛かることも無くスムーズにテンポ良く走ることができ、今日は良い運動が出来ました。

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