湿気た林内はキノコのパラダイスだった … 自然観察・Volunteer2017/08/22

テングタケモの仲間・幼菌
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鎌倉の都を馬蹄形に囲む山の稜線をつなぐように、鎌倉アルプスと呼ばれる散策登山道が付けられてます。

先日、下見で歩いた時に見かけたキノコたち。
8月に入って雨が続いたせいなのか、林内には様々な種類のキノコの姿を見ることが出来ました。
写真は、広葉樹林内の林の中で見つけたテングタケの幼菌と、成長して笠が開いた状態のキノコの姿。

テングタケの仲間は種類が多く、先日(8/8)blogにUPしたタマゴタケもテングタケ科の仲間の一種です。
成長すると傘の下に広がるツバと根元のツボ(タマゴ状)が他のキノコと見分ける特徴で、テングタケ科に共通して見られる特徴です。
タマゴタケなど食用として知られるものもあるのだが、多くは有毒と言われている。もちろん、この写真のテングタケもベニテングタケ同様に有毒です。

散策登山道の左右で見られるキノコの中には、同じくテングタケ科のドクツルタケも見られました。
テングタケ科の中でも、ドクツルタケは最強の猛毒キノコです。(日本で見られる全キノコの中でも、最強猛毒のキノコのひとつです。)
その毒性は、1本(約8g)で1人の人間の命を奪うほど強いと言われています。
早期に胃洗浄や血液透析など適切な処置がなされないと、確実に死をむかえるそうで、しかもかなり苦しんで死に至るらしい。

そんな猛毒のドクツルタケ、特別なものかというとさにあらず、日本の山中ではさして珍しものではなく、普通に山で見られるキノコです。
実際に先日わずか2時間程度歩いた中でも、2箇所以上の場所で何本も自生している姿を見ることが出来ました。
有毒植物として有名?な、トリカブトの毒よりも強力な毒を持っています。
キノコのことを良く知らないのであれば、素人は絶対に手を出すべきではない。

とはいえ、キノコは幼菌の姿も傘が開いた姿も可愛らしい。
加えて1日~2日で消えてしまうはかない命、というのもなかなか興味深い。

この日見かけたキノコ類:テングタケ、イグチの仲間、コテングタケモドキ、ドクツルタケ、エリマキツチグリ、フサヒメホウキタケ、カワラタケ、ハナビラニカワタケ、他
(ただし、キノコ初心者の見立てなので、そのまま信用しないでね)

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