今年もネパールヒマラヤを歩いてきます・準備中 … Nepai Trekking・WanderVogel2017/10/19

衣料チェック
- -
昨年の冬に引き続き、今年も11月の終わりから12月にかけてネパールの冬山をちょこっと歩いてきます。

ということで、今日は仕事を終えた後に、渋谷のモンベルに寄ってメリノウールのインナーなど冬の装備を少し買い足してきた。日本の山の3シーズン用の衣類と使い回せるものは実際にはあまりなくて、冬はやはりインナーからアウターまで全て冬山用品ということになる。

防寒インナーで言えば、ユニクロで売っている「ヒートテック」衣料は着ていて確かに温かくてしかも安価、何となく冬山でも使えそうな気がして使ったことがあるのだが、冷えきった身体を温める効果はない。やはり専門の山用品に勝るインナーや衣類は残念ながら無い、ということが身に染みて解った。また、インナーに関していえば、単に保温効果だけでなく発汗に対する対策も見過ごせない重要な点なのだ。

山用品というのは専門的になればなるほど価格も上がるのだが、その専門ブランドの持つ技術と信頼はきちんと製品の性能に現れてくる。一般的なファッションブランドと大きく違う点はそこにあるのだろう。
単純に言って、信頼出来る山岳用品のブランドにおいては、価格が上がればその分、性能もUPすると言って良い。その意味では、価格と性能は正比例するのだと思う。


趣味で山をやっている人は、それぞれ信頼出来るブランドというのを持っているもので、自分で使ってみて自分なりに機能や性能など、信頼性を確かめているのだ。
僕の場合は、衣類全般はパタゴニアが一番信頼出来る。また、モンベルも良いものを作っていると思っている。
ザックは今はオスプレーを使っているが、ミレーのザックの方が使い勝手が良かった気がする。登山靴は何と言ってもスカルパに勝るものはない。スカルパの靴はとても質が良いし頑丈だ。ピッケルとアイゼンはグリベルが一番信頼出来る。ストーブは未だにガソリンを使ったスベアを使っているが僕の中では信頼性は抜群だ。

山や旅に持って行くカメラは、フィルムカメラの時代からいろいろ使って見た結果、今はオリンパスのタフ・スタイラス21mmというコンパクトカメラを主に持ち歩いている。重たい一眼レフカメラはすでに山用品のリストからは外れている。その代わりに新しくGoPro5が加わっているのだが。
双眼鏡はコンパクトなライカ・トリノビット 10×25 というのをもう20年以上使っているが、筐体が小さいわりにレンズが明るくて使い勝手がよく、とても重宝している。良い双眼鏡だと思う。

腕時計はSinnのUX EZM 2Bというオイル充填式の時計を山用として使っていたが、前々回のネパールで4,000mの高地で機器内に気泡が入り込むというトラブルに見舞われて、今はBARIGO E7という液晶タイプの時計に替えている。(それ以来、Sinnの時計は僕の中ではあまり信頼性は無くなってしまった。)


山の装備はすでにある程度揃っているので、ここにきて何かを買い足すということも無いと思っていたのだが、昨年12月に3,000m〜4,000m程度の山を10日間ほど歩いてみて、やはり歳のせいかその前に行った時よりも寒さに(少しだけ?)弱くなっている自分に気付かされた。

今年はもう少し標高の高い山(4,000m〜5,500m程度)を少し長く(20日間ほど)歩くことになるので、寒さは昨年以上なのは確かだな。ということは、今年は昨年以上に寒さ対策を万全にしておかないといけないということだ。
冬のヒマラヤで快適に過ごすためには、昨年以上の寒さに耐えれる身体を作る、、、じゃなかった、衣料を持っていく必要がある、ということなのだ。

ヒマラヤで標高5,000mを越えると、暖房設備の無い山小屋は部屋の中でさえ氷点下20℃にも下がるので、ガチで底冷えのする寒さになる。
ちなみに、昨年行ったところ(4,000m程度)では、部屋の中は0℃ 〜 -5℃程度までしか下がらなかったのでそんなに寒くはなかったのだが、さすがに室温 -20℃は寒いだろうな。
ということで、手持ちの衣類を見直して、特に厚手のメリノウールのインナー(上下)をモンベルで買い足したというわけです。パタゴニアのキャプリーン2のインナーも確かに温かいのだが、やはりメリノウールが一番信頼出来る。


トレッキングの装備品(衣類と寝具)memo
・アウター:ハードシェル×1(パタゴニア/トリオレットゴアテックス)、パンツ×2(マムート冬用と3シーズン)
・中間着:ダウンジャケット×1(パタゴニア/ウルトラライト)、ダウンパンツ×1(モンベル)、フリース×2(パタゴニアR1とマムート)、
・ベースレイヤー:厚手メリノウールシャツとタイツ×1セット(モンベル)、長袖シャツ×3(パタゴニア/キャプリーン2)、半袖シャツ×1(パタゴニア/キャプリーン2)、3シーズンタイツ×2(パタゴニア/キャプリーン2)、山用ショーツ×3、
・その他:冬用ウールソックス×2、3シーズンソックス×2、ダウンソックス×1、グローブ×3(薄手/厚手)、オーバーミトン×1、ネックウォーマー×1、メリノウールバラクラバ×1、ウールキャップ×1
・ダウンシュラフ(3シーズン/限界温度-1℃)、エアーシュラフマット+ピロー、

唯一、厳冬期用ではないシュラフがなんとも心許無いが、ダウンの上下を着てダウンソックスをはいてシュラフに潜り込めば何とかなるだろう。また、意外にエアマットの暖かさは前回体験済みで、これがあるのと無いのでは小屋泊まりでもぜんぜん体感温度が違う。ヒマラヤの山小屋の木製ベットは敷き布団を敷いているとは言っても、下からジンジンと冷えが伝わってくるのだ。、、、まぁいざとなれば、ガイドに言って湯たんぽを用意してもらおう。


それにしても今回は、衣服だけでもけっこうな荷物になるな。
日本から着ていく服はこれとは別なので、これらが全て預け荷物ということになる。その他の装備を含めると、制限重量30kgギリギリな感じがするなぁ。

この他にも、ストック2本、テルモス水筒、ナルゲン水筒、カップ、ファーストエイドキット、サンダル、食料(副食/カロリーメイトなど日数分)、調味料(醤油/ふりかけ/お茶/コーヒー)、ホカロン(日数分)、カメラ+GoPro、双眼鏡、予備バッテリーや充電器、電熱棒、など持って行くものはけっこう多いものです。


以前の投稿:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2016/11/23/

アクセスカウンター