ヒマラヤトレッキングの装備について … Nepal Trekking・WanderVogel2017/11/12

荷物・パッキング前
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2017 Nepal Everest-Region-trekking:持って行くもの装備一式

明日ネパールに向けて出発する。持って行くものはすべて揃ったので、あとはザックに詰め込むだけだ。
もう何度も通っているのであらためて装備の確認をすることも無いが、同じ時期にここに行く人がいれば何らかの参考になるだろうと思い、今回持って行く装備のメーカーや品番など少し詳しく書き出してみよう。

基本的には日本で避難小屋泊まりで、冬山に数日間行く装備を考えておけばよい。
トレッキング中の食事は原則、行く先々のバッティ(宿/茶屋/山小屋)で3食とも食べられるので、調理道具や食料を持参する必要はない。
また、アイゼン・ピッケル・ヘルメット・ゴーグル・ツェルトなどの雪山装備・登攀用具も今回は必要ない。


まずは貴重品:(これが無いと海外には行けない)
・パスポート(30日Visaは取得済み):パスポートコピーを1枚とパスポート紛失時用の顔写真を2~3枚用意
・現金(トレッキング時に必要なお金):日本円(1万円札、千円札)とUS$
・クレジットカード:VISAカード、Bankカード(海外キャッシングで¥300,000程度引き出せるもの)
・航空券など:e-チケットコピーと、agodaでnet予約したカトマンズのHotel予約書
・海外旅行保険(救援者費用等補償特約付き):保険証書、(コピーは自宅に1枚)

ザック・衣類など:
・ザック:小型ザック(26L/Osprey)+貴重品バッグ+ポーター用ザック(ダッフルバック60L/patagonia)
・登山靴:SCARPA クリスタロGTX (かなり酷使したものだが)、サンダル(100均)
・ポール:トレッキングポール1本(black diamond)
・ベースレイヤー:3セット(capilene2 長袖シャツ/山用パンツ/3シーズン山用タイツ/patagonia)+メリノウールEXP下着(上下)(mont-bell)
・ミドルレイヤー:長袖フリース2枚(R1/patagonia)、冬用トレッキングパンツ(mammut)
・アウターレイヤー:ハードシェル(triolet-gore-tex/patagonia)、折り畳み傘(mont-bell)
・ダウンジャケット:山用ダウンジャケット(ultralight-down jacket/patagonia)+ダウンパンツ(mont-bell)+ダウンテントシューズ(mont-bell)
・靴下、手袋:トレッキング用ウール靴下3足、ウール手袋2セット+オーバーミトン(heritage/gore-tex)、夏用手袋
・スパッツ:冬用ロングスパッツ(heritage/gore-tex)防寒を兼ねて
・帽子:ハット、ウールキャップ(mammut)、ネックウオーマー、バラクラバ/メリノウールEXP(mont-bell)
・往復+カトマンズ散策用:衣類(長袖フリース+トレッキングパンツ/finetrack)+下着1セット、ホテルでのパジャマ(スウェット上下/UNIQLO)
・シュラフ:ダウンシュラフ Down Hugger 800 #3Long(mont-bell)、エアマット/ULコンフォート150cm+ピロー(mont-bell)
・サングラス:偏光オーバーグラス ダークスモークSG-605P(AXE)+ケース、首から吊るす紐
・座布団:4つ折りマット(Sirex)

カメラ・Video・バッテリーなど:
・デジカメ:FUJIFILM X10、OLYMPUS STYLUS Tough TG-850、GoPro5、ミニ三脚(Manfrotto)
・モバイルバッテリー:Anker PowerCore 20100+10000、急速充電器(Anker)
・各種ケーブル/コンセントプラグ、予備電池/予備SDカード/予備マイクロSDカード、
・双眼鏡:ライカ Trinovid 10×25 BCA(Leica)
・携帯電話:iPhone 5S

日用品など:
・ヘッドライト:ペツル/TIKKA (PETZL)+予備電池(アルカリ単4電池×6本)
・水筒:テルモス山専用ボトル 0.5L+保温カバー(Thermos)、 ナルゲン 広口1.0L Tritan(nalgene)
・ファーストエイドキット:医薬品、ホカロン、マスクなど
・日用品:ロールペーパー1個、タオル(1~2枚)、シャンプー/石鹸、歯磨きセット、洗濯石鹸/細引き、ウエットタオル
・エナジー補助食品/他:カロリーメイト、粉末ポカリスウェット(1L用×10)、醤油、ティーバック、レギュラーコーヒーパック、ふりかけ

その他:
・本/辞書:ガイドブック+資料。地図、植物本
・日記帳、ボールペン:旅の記録用メモ帳
・その他:腕時計(BARIGO E7)、目覚まし時計、南京錠、湯沸しセット、箸/スプーン、カップ
・保存ビニール袋/タッパー/他:保存袋/タッパー(各種大きさを準備)

以上です。
出来れば全てで20kg以内の重量に押えたいのだが、、、どう考えても無理だよなぁ。絶対に30kgちかくにはなるな。
僕は元来寒がりなので、荷物の中身には防寒着や防寒対策品がけっこう入っているし、カメラやバッテリーなど重量物もあるし、副食などの食べ物類も多いからなぁ。

ルクラまで運び込んでしまえばあとはポーター任せなので、僕はサブザック一つにカメラをぶら下げて、という格好なのだが、国内線の飛行機内に無料で載せられる荷物重量は1人当たり15kgまでだというので、オーバーしないようにしないと。(国際線は30kgまでOKなのだが、、)
昨年のネパールの山旅ではこれほど重装備ではなかったにもかかわらず、羽田で預け荷物を計測した時にそれだけで22kgもあったからなぁ。

日本から着て行く服は上記リストには含まれていないが、それらはトレッキング期間中カトマンズのホテルに預けて置き、戻ってきた時の市内散策や日本に着て帰る用です。
また、トレッキング中に洗濯出来るかどうかは微妙(たぶん出来ないだろう)なので、下着類1セットもホテルに残していかなきゃね。


追記:
ちゃんと揃えると値の張る山用品なのですが、その値段分のありがたさは山で悪天候に見舞われるとか、急激に気温が下がるとかするとハッキリと解ってくる。上のリストでメーカーと品番などを記載したのは、山用品を制作しているメーカーでも「山専用」と「ファッション用」とグレードがいろいろとあるからだ。そういう意味では、山の中では「ファッション用」は役に立たない。

実はカトマンズ市内(特にタメル地区)には多くのアウトドア用品屋さんが軒を並べていて、メジャーな山ブランドのロゴがずらっと並んでいます。しかも、日本で買う値段の半分から1/3以下のものが多くあります。では、わざわざ日本で買わずにそこで買うのが良いのではないか、と思うが残念ながらそうはならない。
安く売られているブランド品?のほとんどはコピー商品、いわゆるパチものだからだ。

パンパンに膨らんで温かそうなブランド物?のマークの入ったダウンシュラフなども売られていて、「-20度対応品」などとに書いてあるものもたくさんある。でも、それらは基本的にはExtreme(生存維持できる限界温度)を表示していることが多いようだ。Confort(快適に眠れる温度)は、+5度くらいなのかもしれない。ダウン製品の性能・保温力は単純に中に入れられているダウン量だけで決まるのではなく、ダウンの質、袋の素材、縫製の仕方などによってぜんぜん違ってくるものだ。

山で着る衣服も同じことで、これは快適性や機能性に直接関係してくるので、やはり信用のおけるしっかりしたブランドのものを(出来れば日本で)購入した方が良い。汗をかいたり、急に気温が下がったりした時に確実に違いが出る。
若い時ならそれでもなんとかなるが、歳を取ると一気にパワーダウンしてしまう。(←これは僕の場合、ということなのだが)

ザックや登山靴などはもっとシビアだ。直接、身体の疲れに影響してくるし、筋肉痛の原因にもなる。トレッキング中に壊れでもしたらそれ以上山行を続けられなくなるので、特に注意して購入する必要がある。
アイゼンやピッケル、ハーネス、カラビナなどは言わずもがな、だ。これはあまりにも怖くて、カトマンズでは僕は絶対に買えないな。

高価なダウン用品やゴアテックス用品、ザック、登山靴などに限らず、コピー品はあらゆるものに及んでいる。比較的安価なナルゲンの水筒にもコピー品があるようで、一見同じような気もするが、独自の(水漏れしない構造の)口のネジ切り形状まで同じなのか?、沸騰したお湯を入れた時に有害なものが溶け出さないのか?など、やはり少し心配が残るのだが、どうなのだろうか?


そういった本格的なもの以外で、主に日本の低山から街なかで使うものなら、カトマンズ市内のアウトドア用品屋さんは魅力的だな。
そうだ、帰りにカトマンズで普段使いのものを買い物して帰ろうっと。

今年もネパールヒマラヤを歩いてきます … Nepal Trekking・WanderVogel2017/11/13

トレッキング
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今日(11/13)から24日間の予定で、ネパールヒマラヤの山歩きに出掛けてきます。
帰国は12/6を予定しています。

2017 Nepal Trekking Schedule Memo・以下はだいたいの行程(カッコ内は標高)

1:11月13日(月) 羽田国際空港・出国
往路:タイ航空 東京/羽田国際空港 ~ バンコク/スワンナプーム国際空港

2:11月14日(火)(移動/到着日)Bangkok/kathmandu
往路:タイ航空 バンコク/スワンナプーム国際空港 ~ カトマンズ/トリブバン国際空港
   kathmandu Thamel

3:11月15日(水)(第1日目) trekking:3~5時間
カトマンズkathmandu(1300 m) → 国内線 → ルクラlukla(2840m) 飛行場
 → パクディンphakdling(2610m) または → モンジョmonjo(2815m)

4:11月16日(木)(第2日目) trekking:3~4時間+周辺散策:3時間
パクディンphakdling(2610m) または モンジョmonjo(2815m) → ナムチェnamche(3440m)

5:11月17日(金)(第3日目)・高度順応日 ・周辺散策:5~6時間
ナムチェnamche(3440m) :周辺の散策と休憩/休息、停滞日(予備日)

6:11月18日(土)(第4日目) trekking:4~5時間
ナムチェnamche(3440m) → タンボチェtengboche(3860m)

7:11月19日(日)(第5日目) trekking:3~4時間
タンボチェtengboche(3860m) → パンボチェpangboche(3801m) → ディンボチェdingboche(4350m)

8:11月20日(月)(第6日目)・高度順応日・ trekking:2時間~3時間(+周辺散策と休息)
ディンボチェdingboche(4350m) → チュクンchhukhung(4743m)

9:11月21日(火)(第7日目) trekking:7時間
チュクンchhukhung(4743m) → チュクン リchhukhung li(5550m) → ディンボチェdingboche(4350m)

10:11月22日(水)(第8日目) trekking:4.5~5時間
ディンボチェdingboche(4350m) → ロブチェlobuche(4930m)

11:11月23日(木)(第9日目) trekking:2時間(+5時間~6時間)
ロブチェlobuche(4930m) → ゴラクシェプgorakshep(5150m)・カラパタールkara pattar(5545m)往復
(エベレストBC everestBC(5364m)往復:片道=2.5時間)

12:11月24日(金)(第10日目) trekking:5時間
ゴラクシェプgorakshep(5150m) → ロブチェlobuche(4930m) → ゾンラdzonglha(4830m) 

13:11月25日(土)(第11日目) trekking:5~7時間
ゾンラdzonglha(4830m)  → チョラ・パスcho la(5330m) → タナック(タルナ)tarnak(4700m)、またはゴーキョgokyo(4790m)

14:11月26日(日)(第12日目)・停滞/滞在日・ trekking:4~5時間
ゴーキョgokyo(4790m)、ゴーキョ周辺・gyazumba tsho (5th lake 4980m) 往復

15:11月27日(月)(第13日目) trekking:5~6時間(3時間+2.5時間)
ゴーキョgokyo(4790m) → ゴーキョピークgokyo peak(5360m) 往復 →  マッチェルモmachhermo(4410m)

16:11月28日(火)(第14日目) trekking:6時間
マッチェルモmachhermo(4410m) → ドーレdole(4040m) → ナムチェnamche(3440m)

17:11月29日(水)(第15日目) trekking:休息・周辺散策/他
ナムチェnamche(3440m) 予備日

18:11月30日(木)(第16日目)trekking:4.5~5時間
ナムチェnamche(3440m) → ルクラlukla(2840m) 

19:12月01日(金)(第17日目)・飛行機/移動日
ルクラlukla(2840m) → 国内線 → カトマンズkathmandu(1300 m)

20:12月02日(土) 予備日1:kathmandu Thamel
(予定:カトマンズ ダルバール広場、スワヤンブナートSwayambhunath)

21:12月03日(日) 予備日2:kathmandu Thamel
(予定:パタンPatan・パシュパティナートPashupatinath)

22:12月04日(月) 予備日3:kathmandu Thamel
(予定:ボダナートBudhanath)

23:12月05日(火)(午後/移動日)kathmandu Thamel/Bangkok
復路:カトマンズ/トリブバン国際空港 ~ バンコク/スワンナプーム国際空港

24:12月06日(水)(帰国日)Bangkok/Tokyo
復路:バンコク/スワンナプーム国際空港 ~ 東京/成田国際空港/帰国


昨年も11月から12月にかけてランタン・タマンエリアからゴサインクンドを歩いてきましたが、今年はクーンブエリア・エベレスト周辺の山歩きをしてきます。
ヒマラヤの山歩きは今回で9回目となります。
今年は10月に姪と2人でボルネオ・熱帯雨林を見る旅をしてきたばかりですので、この1年は旅づいている感じです。

今回のヒマラヤ行きはいつも通り「単独行」です。
いつかは、姪を連れて一緒にヒマラヤの山歩きを、と思っているのですが、、どうなるかな。

カトマンズで現地ガイドと合流し、ルクラでポーターを雇い、トレッキング中は3人で行動ということになりますが、そのへんのアレンジは今回も現地のヒマラヤンアクティビティーズにお願いしているので、僕は山にひとり身を置き、雄大な山を楽しむことのみに集中します。

一日に歩く行程(距離)は、ゆっくり行動することを想定して組立てているので、山の霊気を全身で感じながら(周りの写真など撮りつつ)歩きます。
全体的に標高が高く気温も低いのですが、ルート的にはノーマルルートに近いので難しくはありません。冬の丹沢山塊を縦走出来るくらいの知識と体力があれば、問題なく歩ける程度の難易度です。

11月の後半、季節的には冬期の山歩きになりますが、5,000mオーバーの峠を越える時にひどい降雪や多量の積雪でもなければ、まずはこの予定通りで歩けるでしょう。
今年のエベレスト・クーンブ地方の積雪は例年よりもペースが遅いようですが、降り出せば一晩でドカッと積もることもあるので、こればかりは予想はつきません。
今回、トレッキングポールのみでピッケルやアイゼンなどは持参しません。
現地の状況次第で危ないと判断すればそこから引き返し、別のルート(回り道)を探るということになります。
予期せぬトラブルが起きた場合でも、現地でその都度それ相応の判断・対応をとっていけば大きな問題もないでしょう。まぁ、そういったことの対処はこれまでも何度もして来ているので、特別不安に感じるようなことはないのですが。


行程20日目からの3日間の予備日については、ルクラとカトマンズの空港周辺の天候次第で、うまく飛行機が飛べばこの予定通りカトマンズに戻り、周辺の観光・散策なども出来るでしょう。
天候悪化で国内線が飛ばなければ、待てる猶予はこの3日間ということになります。3日間飛ばなければ帰国の日にちをズラすしかなくなります。

飛ぶか飛ばないかが判明するのは直前(というか、滑走路脇で待機している状態)なので、ルクラで3日待っても飛ばなければカトマンズ~東京の航空券は捨てて、カトマンズにちゃんと戻れてから新たに買い直す、ということになるでしょう。
(この路線では過去、一週間連続して飛ばなかった、ということもあったようですので、まさしく天候次第。祈るしか無い,という感じです。歩いて戻ると、それでも一週間かかりますので、やはり飛行機しか手立ては無いのかと、、、)
あるいは、ルクラから平地のどこかまでプライベートヘリ、または小型機をチャーターして飛び、帰りの飛行機に間に合うようにカトマンズに戻る、という選択肢もあるでしょうが、ヘリをチャーターするか、日本までの航空券を買い直すか、さて金額が安いのはどちらだろうか。

予備日についてはそのような感じで、トレッキング中の積雪や高度障害・体調不良等に対する予備日として2日間、行き帰りの国内線の猶予として3日間、で何とかイケルだろうと僕は踏んでいますが、はたしてどうなるかな?いずれにせよ、安全第一で旅を進めていきます。


では、ちょっと行ってきます。

・旅先からblogをUPすることが出来れば、更新します。
・FaceBookの方は写真付きで随時UP出来るかと思います。

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