横浜自然観察の森での観察会の下見 … 自然観察・WanderVogel2018/01/10

キジバトの巣
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先日、自宅近くにある自然観察の森で今月行なわれる市内の小学校の自然観察会の下見に出かけてきた。

この時期、園内を歩いてもこれといって目に付く植物・動物・昆虫類は無いのだが、木々の葉が落ちて見通しの良くなった分だけ今まで見えなかったものが見えてくる、という別の面白さがある。

写真は木の梢に作られたキジバトの巣だ。
キジバトは高い木の又に細い枝を使って簡単な巣を作る。他の鳥の精巧な巣と比べるとあまりきれいには作られていないのが解る。というか、かなり簡素で質素な巣だ。
細い木の枝で無造作に組まれたお皿のような巣はけっこう隙間だらけで、これだと下から卵が透けて見えてしまうのでは?と思えるが、キジバトはあまり気にしていないようだ。

横浜自然観察の森には外来種のタイワンリスも多く生息していて、タイワンリスの巣も一見するとキジバトの巣のそっくりなので、パッと見区別が付かないのだが、ある人にいわせると枯葉が混じっているのはタイワンリスの巣で、小枝だけで作られているのはキジバトの巣、なのだという。
(タイワンリスは正式名はクリハラリス(栗腹栗鼠)だという説と、クリハラリスの亜種とする説がある。)

キジバトの天敵は猛禽類(オオタカやイヌワシなど)ですが、ここではあまり見かけません。そのかわりにもうひとつの天敵である「カラス」は多く見かける。
ハトの仲間は特に繁殖期といったものはなく、雛を育てる親鳥がエサを食べられる環境にありさえすれば、一年中繁殖は可能なのだという。
とはいえ、やはりエサ(果実や種子、虫やミミズなど)の少なくなった冬の時期に繁殖行動をとることは珍しく、一般的な野鳥と同じように春から秋にかけての繁殖が多いようだ。

お米やマメ類も大好物ですから農家の人にとっては当然「害鳥」ということになる。

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