山の自然素材を使って作るアート(ベニシダ/紅羊歯) … Nature Art・Workshop2021/08/11

- -
「シダ/羊歯」に注目して作った標本風のサンプル作品:ベニシダ(押し葉)
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」

ベニシダ:
シダの押し葉の標本でよく見かけるのは、成長した2回羽状複葉の葉の姿が多いように思うのだが、ここでは地上に出たての若芽を作品づくりの題材としてみた。
紅色を帯びた若芽はモサモサの毛で覆われ、成長した姿とはまた変わった様相を見せていて面白い。個体によって明るい紅色から濃い茶色までカラーバリエーションがあり楽しめる。
春先、若芽がまだ十分に伸びきらないうちに採取するのがポイント。押し葉にする際にも作品の出来上がりを想像しながら、産毛を痛めない様に時間をかけながらていねいに押し葉作業すると良い。

作品づくりでは、ハガキ大の画面にどのようにレイアウトしていくかがデザインのポイントだろう。
上記作品はガラス板にサンドイッチして作成しているが、その方法だと2~3年は全く変化無くこの状態を維持させることが出来る。
ガラス板で挟まないやり方だと劣化(あるいは虫害)で1年も持たずにポロポロと崩れていってしまうので注意が必要だ。

シダは花を咲かせない植物なのだが、なぜか花言葉があるそうで、「魅惑」や「誠実」「愛らしさ」という花言葉があるという。
ヨーロッパ(どこの国だか知らんが)に伝わる「シダは夏至の夜にひっそりと花を咲かせる」という魅惑的な言い伝えが由来らしい。

ベニシダ(紅羊歯、Dryopteris erythrosora)オシダ科 オシダ属
日本(本州以南)を含む東アジア南部、南はフィリピンまで自生し、草原や明るい林内などによく見られる。
欧米では、Japanese shield fern、Japanese wood fern、autumn fern、copper shield fern などの名前で呼ばれる。
常緑性で、茎は長さ50cm前後、幅20cm前後の2回羽状複葉。
若芽は紅色をしているためにこの名があり、また若いソーラス(胞子嚢)も赤く色付く。

シダ関係の過去のブログ:https://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2017/06/04/8585421

- -

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2021/08/11/9408412/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

アクセスカウンター