Deep Purple - Scott Hamilton … Jazz music2021/08/14

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今日は横浜市長選の期日前投票に出掛けるくらいで、一日じゅう家で籠城生活を過ごしている。僕はこういう高い湿度で蒸し蒸しする日が一番苦手で、カラカラに乾いた高標高の世界が妙に懐かしい。

期日前投票所は区役所内にあるので自宅から平潟湾沿いの遊歩道を歩いて向かう。遊歩道脇ではザクロやセンダンが実を付けている。雨が一瞬止んでいるせいだろうかツクツクボウシがうるさいくらいに鳴き始めた。濡れたカツラの落ち葉からは猛烈に醤油煎餅の匂いが立ちのぼる。
平潟湾に注ぐ侍従川では数人の釣り人が釣り糸を垂れている。増水して少し濁った川面には大きな石鯛やボラ、小魚が泳ぐ姿が確認出来るが、見える魚は釣れないと言うから釣り人もあまり釣れていなさそうだ。


雨の土曜日、家でyou tubeを聴いている。
Nicki Parrott - Deep Purple:https://www.youtube.com/watch?v=GSIxUycG9zQ&list=RDGSIxUycG9zQ&start_radio=1
サックス:Scott Hamilton、ウッドベース:Nicki Parrott、ピアノ:Rossano Sportiello
このDeep Purpleは、ジャズ調にアレンジされたインストルメンタル曲。

「ディープ・パープル」は、ピアニストのピーター・デローズが1930年代に作曲した曲で、Ella FitzgeraldやHelen Forrestらにも愛された。原曲は当時のアメリカンポピュラー音楽、Dance Music。ロマンチックなバラード曲で、ベーブ・ルースもお気に入りの曲だったようだ。

スコット・ハミルトンは僕の大好きなサックス奏者なのだが、歳を重ねて円熟しさらに磨きがかかった、と言うかしっとりとしたいぶし銀の鈍い光を放っている。僕はそれほど音楽に詳しくは無いが、30年代、40年代の古いジャズは割りとよく聴いている。スコット・ハミルトンのサックスは、気をてらったアレンジをすることも無く昔風のオーソドックスな演奏スタイルを守り通していて、ホッとリラックスさせてくれるのだ。

「スコットの真骨頂はバラードにある。深い響きをたたえたトーンと歌心あふれるフレーズで、聴き手を一気に30年代へとタイム・スリップさせてしまう。また、アップ・テンポの曲では余裕のある軽快な演奏で、スウインガーぶりを発揮する。」というようなことを北村英治氏がどこかで書いていたが、ほんとうにそういう気持ちいい演奏をするサックス奏者だなぁと思う。このyou tube上でもそういうメロウな演奏を聴かせている。

演奏中のNicki Parrottの表情もステキだ。音楽を楽しみながらも、変に先走ることも無く演奏者それぞれが最大限にパフォーマンスを引き出し、この音楽をより美しいものに作り上げていこうとしているように感じる。何度でも聴きたくなる良い演奏だ。

Deep Purpleは、ロックバンドの名前にもなった。
ブリティッシュロックバンドのディープパープルは、この曲がギタリストのリッチー ブラックモアの祖母のお気に入りだったため、デローズのヒット曲にちなんで名付けられたと言われている。

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