山の自然素材を使って作るアート(ウツギ) … Nature Art・Workshop2021/08/27

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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:ウツギ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」

ウツギ(空木)学名:Deutzia crenata:アジサイ科(旧ユキノシタ科/エングラー体系)ウツギ属の落葉低木。雌雄同株。葉は対生。
ウノハナという別名を持ち、丹沢の沢沿いや林道沿いの林縁部で、6月ころにいっせいに白い花を咲かせる。
この時期、ウツギだけでなく、ヒメウツギ(アジサイ科)やガクウツギ(アジサイ科)、マルバウツギ(アジサイ科)、コゴメウツギ(バラ科)、ツクバネウツギ(スイカズラ科)などが順に咲き始める。

ウツギは花期を終えるとすぐに結実させる。直径5~6mmの果実はお椀状というか壷状の朔果で、果実の中心からは花柱(雌しべの芯)がピョコンと飛び出している。花柱は熟すと枯れて3~4裂する。
果実は熟すと基部が裂けてそこから小さな種子がこぼれ出てくる。
種子は小さく肉眼では粉のように見えるがルーペで良く観察してみると、長さ1.5~2mmの種子の片方に翼があるのが解る。風に乗って運ばれる風散布形式の種子なのだ。

結実後はこのままの姿を保ち、翌年の夏くらいまで残っているのでサンプル採取は容易だ。

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