丹沢の水源林内で草木染め … 森林インストラクター・Volunteer2016/09/10

丹沢の山中で草木染め
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今日は森林インストラクターの会の活動で、やどりき水源林内で参加者の方達といっしょに草木染めを行なってきました。

今回は参加人数もちょうど良く、3班に分けることが出来ましたので、それぞれお目当ての素材を決めながら、林道を歩きながら染めの材料を採取していきます。
僕の担当した班は、小さな子供でも簡単に集められるヤシャブシの実を使って草木染めをすることにしました。

やどりき水源林の渓畔林にはハンノキの仲間が多く植わっているので、一番大きな実を付けるオオバヤシャブシをはじめ、小さな実のケヤマハンノキやヒメヤシャブシなど似たような実が林道の周りにたくさん落ちています。

枝に付いている実はまだ緑色しているので染色の材料としては不向きなので、落ちている乾燥して茶色くなった実を拾って歩きます。

SUSボールにいっぱい採ったところで、火に掛けて煮出していきます。
煮出している時間を使って、参加者にはハンカチに絞り模様を付けるための作業をしてもらいます。

みなさん思い思いの細工をして行きます。
じつはあえて、手順や出来上がりについて詳しい説明はしないようにしています。
ひとりひとりが想像力を働かせて、頭の中であるいは手先で試行錯誤しながら作業をしてもらいました。
そのほうが、出来上がったときの思わぬ出来ばえに、よりいっそうの感動と驚きを味わってもらえる気がしているからです。

僕のほかの2班は「アブラチャンの葉」「フサザクラの葉」を染めの材料に選んでいました。
媒染剤は、今回は「鉄」「チタン」「銅」の3種類でいきます。

で、出来上がった作品群が写真の一枚です。

最後に水洗いしたそれぞれの「作品」を木の枝に干してみんなで感想を言い合います。
みなさん、はじめての方も2回目の方もそれぞれ素晴らしい出来だったと思います。

今日は、日中時おり強い陽射しはあったものの、さして暑くもならず、ヤマビルの攻撃にもあわず、最高のイベントになりました。

アオギリの種子の一片はこんな形なんです … 自然観察・WanderVogel2016/09/09

アオギリの種子
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昨日UPしたアオギリの種子の話の続き、、、

ちょうど家にあったので、一片の写真を載せておきます。
長さは10cmほどありますので、風で飛ばされる種子の中では割りと大きいものです。
見れば見るほど、面白い形をしているでしょ?

もともとはこれは、5枚揃って1つの果実を構成していました。
笹舟(葉)のように見えるものは果実を包んでいた皮で、子房が5つに分かれて一片がこのような形に見えている、というわけです。
昨日の木にぶら下がっている写真ですが、5枚がワンセットになっているということになります。

5枚に分かれた笹舟はこのようにバラバラになって、風に乗って遠くに飛ばされていきます。
笹舟の縁に乗っかっている丸いものがアオギリの種子です。

とてもきれいな MOTOGUZZI CAFE RACER を見つけたので … Bike・touring2016/08/18

きれいなカフェレーサー
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昨夜、何げなくFacebookをチェックしていたら、とてもきれいなMOTOGUZZI CAFE RACERの投稿写真があったので、、、

「山の日」前日・戸川公園で半日の作業 … 自然観察・Volunteer2016/08/10

ホネ展
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今日は午前中だけの作業で、丹沢・大倉の戸川公園に行ってきました。
ずっと続けている、森林整備の作業です。
今日はさすがの暑さにヤマビルでさえもなりを潜めていました。

作業が終わり、対岸にあるビジターセンターの顔を出すと、ちょうど企画展で「ホネ展」をやっていました。
いくつか並んでいた丹沢で見かける動物の骨の一部を写真に撮って来ました。
よく見る野生動物の頭蓋骨なのだが、解るだろうか?


2は解りやすいですよね。黒い角が2本、頭の上から飛び出ています。カモシカです。
カモシカはシカではなく牛の仲間なので、オスにもメスにも角が生えています。
シカのように毎年 角が落ちて生え変わったりしないので、年々大きく立派になっていきます。

3は長い顔が特徴のイノシシです。下あごから飛び出した牙が恐ろしいです。
戸川公園内でも日中は姿を見ることはありませんが、道端や斜面のあちこちを掘り返している跡をたくさん見かけますので、相当数生息していると思います。

4はツキノワグマの頭です。口の前に飛び出した上下の鋭い牙がよく見えます。
丹沢の山全域で40頭程度生息していると言われていますが、本当のところは正確には解りません。

今年は日本全国で熊(ツキノワグマ)の目撃情報や実際に襲われた話しを多く聴きます。ニュースでもけっこう流れてきます。
神奈川県でも山の中というよりは、伊勢原市内や秦野の里山や民家の近くでよく目撃されています。
山に食べ物がないから里に下りてくる、という説もありますが、ホントのところは、それだけ数が増えているのではないか、と僕などは考えますが、どうなんでしょうか?


頭蓋骨の展示はこの他に、ニホンジカやニホンザル、タヌキ、アナグマ、ムササビ、リス、など丹沢らしい野生動物の展示がありました。
この展示は、10月2日(日)までやっています。

スギの樹皮剥きをしてきました … 自然素材のものづくり・WanderVogel2016/07/14

スギの皮剥き
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先日、青梅の里山でスギの樹皮剥きをしてきました。

今年から主にツル性植物のツルを使ってするカゴ編みを先生について教わりながら制作しているのですが、先日はその材料のひとつとしてスギの樹皮剥ぎをしてきました。
ツル性植物に限らず、樹皮も面白い素材のようです。
この日は杉の他に、沢沿いに生えているクルミの木を伐採し、皮剥きをしてきました。

この皮剥き作業と言うのは、この時期にしか出来ない作業で、梅雨時の植物が盛んに地中から水を吸い上げている今の時期こそ、この樹皮剥きに適した季節なのだと言うことを実感しました。
樹皮を剥ぐ時は、ジュワッという音とともに水分が樹皮と木質部分との間から吹き出してきて、乾燥した表面からは想像もつかないほどのみずみずしさを感じます。
ちょっとかわいそうな感じもしますが、一皮むいた後のしっとりとした美しい木肌を見ると、ふだん見ているスギとは違った神秘的な姿を見せてくれます。

家に戻り、今度は採取してきた樹皮を平らに広げ、十分に乾燥させます。

今までそれほど気にしていなかったのですが、杉材もけっこう(というかすごく)ヤニが出るものですねぇ。
マツ材のヤニは良く知られていますが、スギも同じようにヤニが導管から吹き出して来るのを見ると、スギもマツも同じなんだなぁと、妙に感心してしまいました。

新しい金沢区総合庁舎と旧庁舎の解体 … 建築と文化・街並み2016/06/24

新金沢区総合庁舎
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今日、時間があったので、新しく出来た区役所へ期日前投票に行ってきました。

以前の金沢区役所は槇文彦氏設計のモダンな建物でしたが、今のはきれいなんだけど、何だか安っぽいなぁ、、、
50年も経たないうちに壊してしまうなんて、、文化的な歴史を大切にしない日本ってどうなんだろう。って思ってしまう。

旧金沢区総合庁舎は1971年完成なので、たった45年で建て替え・解体かぁ。
著名な建築家の建てたメルクマール的な建築物でさえ、昨今の建て替え事情を見ていると、RC建築の寿命ってせいぜい50年かそこいらなんだなぁ。

まあ、50年という時の流れを短いと見るか、長いと見るかは意見の分かれるところではあるが、、建築設計を生業としてきた僕としては、正直なところ何だかむなしくさびしく感じられます。

特に、明治・大正・昭和の建築物や街並みが今の日本からどんどん消えていっている。

青梅・賢治の農楽校に行ってきました … 森の学校・WanderVogel2016/06/13

青梅での一日
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6/12(日)、東京都青梅にある「青梅・賢治の農楽校」という施設に行ってきました。

ここは、森の学校というか、自然農というか、ひと言で言い表せないのですが、とても興味深く 面白いところでした。
国立にある「たとぱに」という自然素材のお店と「木のヒゲ」を主催する長谷川さんとで行っている「自然素材を編む」というWSがここを舞台に行われ、それに参加して来たというわけです。
詳細は後日、報告。

光る泥だんご・地産地消WSについて … 手仕事・Workshop2016/05/31

光る泥だんご3部作
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ここ数日バタバタしていて、Blogの更新もサボってしまいました。

先日、練馬区にある「自然工房 めばえ」というところで行われた、土の田村先生による「光る泥だんご」のワークショップに参加してきました。

写真右上の真っ黒いのが(炭色の下地の上に藍色を載せてます)、今日作ったものですが、こうして見ると、、個性的と言うか何と言うか、、、まるで塩原太助の炭団(たどん)のようになっちゃったなぁ、、

僕が先生から「光る泥だんご」作りを習っている目的は、地元「丹沢」の土を使って「光る丹沢泥だんご」が出来ないか、とずっと思っているからなのですが、何年かけても今一歩踏み出せずにいます。自分で考えているような面白い色をした土がなかなか探し当てられないですよ。

先週も一日、丹沢山中の森林整備のフィールドで仲間たちと下草刈りをしていたのですが、別のことで頭がいっぱいで、土を探すことをすっかり忘れてしまっている始末です。
土探しの代わりに、森林整備では邪魔者扱いのアケビの蔓(ランナー)をたくさんゲットしてきました。それはそれでありがたかったですよ。
それを使って、丹沢産の丹沢オリジナルのアケビ籠を作っていけますからね。


とりあえず、1年に1個くらいのペースで、土の田村先生に教えを請いながら作り方を学んできた「光る泥だんご」3部作の写真を載せておきます。

光る泥だんごを作るイベントはけっこうあちこちで行われていますが、田村先生の実践しているものは、日本の左官・土壁塗りの伝統技法をベースにしているところが違っている点かと思います。
理論的に伝統技法の延長線上にあるということが、ものづくりの奥行きの深さにつながっていると理解しています。

泥や土に直接触れて泥だんごを捏ねて作るという過程ももちろん大切ですが、その培われてきた技法、伝えられてきた地域の歴史、受け継がれ伝え続けてきた左官職人集団の話などを一緒に理解していくと、自分の作った物がもっともっと愛おしく感じられるものです。
むしろその方が大切なことなのかもしれないなぁ、と僕は感じています。

次回は使えそうな丹沢の土を探して「光る丹沢泥だんご」作りにのぞみます。
面白い土が探し当てられなければ、土以外のもの(今回使った藍のような染色材料とか和紙を入れ込むとか?)で作ってみるのも、丹沢らしいオリジナリティーという意味では良いのかもしれないなぁ。
そうなると、伝統技法と離れ過ぎか・・・

渓畔林に生えるフサザクラの葉で草木染め … 自然素材で作る・WanderVogel2016/04/25

フサザクラの葉で草木染め
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昨日はまったりと、西丹沢の世附川にあるロッジを借りての草木染めの会の活動でした。

丹沢の渓流沿いの山道ではポピュラーな樹木、「フサザクラ」の葉を使って草木染めを行いました。
ロッジから川辺に降りて行き、あちこちに生えているフサザクラの葉をボールにいっぱい摘んで、野外の炊事場で煎じていきます。
今回は、媒染(定着)液はチタンで行いましたので、春らしい明るい色に染まりました。

周辺を散策すると、キケマンやジロボウエンゴサクなどケシ科の春の草花がたくさん咲いていました。
昨日UPした絶滅危惧Ⅱ類に指定されているクマガイソウの他にも、希少種のエビネにも出会うことができました。

柵瀬 茉莉子さんの「記憶を辿(たど)る」展 … art・建築散策2016/04/22

「記憶を辿る」展のスナップ
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昨日は三渓園での会合を終えた後、関内にバスで移動して、柵瀬(さくらい)茉莉子氏の「記憶を辿(たど)る」展を観てきました。

会場のGALERIE PARIS は横浜スタジアム近くにある旧三井物産横浜ビルの1階にあります。
旧三井物産横浜ビルは、明治44年に建てられた日本でいちばん古いオフィスビルだといいます。みなと横浜らしい雰囲気の漂う一画です。

カナロコの紹介文には、“「木を縫うseries」は、樹皮や木片に小さな穴を開け、その穴を金糸で縫ったもの。年輪に沿うような縫い目は、木が経てきた時間と作家が向き合った時間を一緒にとどめている。” とあった。

柵瀬 茉莉子さんの作品はそこで始めて観たのですが、木片に金糸を縫いつけたものや、布に葉っぱや花びらを縫い付けたものなど、素材の持っている面白さに加え、時間経過によって変化するその様子もまた楽しみな作品でした。
風雨に堪えた木片の辿って来た時の積み重ねや、葉や花びらの朽ちていく時の流れの表現方法が面白かった。

会場で柵瀬 茉莉子さんともいろいろとお話しができて、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
(写真撮影と掲載はいちおう許可を取っています)

ギャルリー パリ http://www.galerieparis.net/news.html
カナロコ http://www.kanaloco.jp/article/167047

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