ウスタビガとヤママユガの枯れた繭・丹沢の山歩き … 自然観察・WanderVogel2014/04/23

ウスタビガとヤママユガの繭
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先日の丹沢の沢歩きで見つけたヤママユ科に属するウスタビガ(中央の繭)とヤママユガ(左右の2つの繭)の枯れた繭。

近くには同じヤママユ科のクスサンの繭(網目状の変わった繭)も落ちていました。
同じヤママユ科なのに繭のかたちやデザイン、手触りはそれぞれ 蛾によってまったく違ってるんですね。

ウスタビガが成虫(かなり大型の蛾です)になって繭から出てくる際には、写真下側の直線になっている部分がパカッと開いて出てきます。
でも、この繭は直線状の方は閉じたままで、下の方(写真では上の方)には丸い穴があいているのが解ります。
これは、成虫になる前に別の虫が侵入し食べられてしまったのか、鳥がついばんだのかして空けられた穴のようです。
シェルターのような固い繭の中に入っていても、自然界ではなかなか安心出来ないもんですね。

これらはもともとは目が覚めるようなきれいな薄緑色をした繭なのですが、すっかり枯れてくすんだ薄茶色になってしまっています。

ウスタビガの繭は丈夫な糸を伸ばして木の枝に絡ませて落ちないようにぶら下がっていますので、葉っぱの一部にまだ糸がしっかりと巻き付いて離れずくっ付いたままになっています。


ヤママユガの繭の方は、「天蚕(やままゆ)」と書くくらいですから野生のおカイコさん(蚕)です。

その繭から採られた糸は天蚕糸と呼ばれ、紡ぐと淡い緑色をした織物(天蚕布)になり、とても貴重なものなのだそうです。
こちらのほうもすっかり枯れてしまっていて、きれいな淡い緑色の繭の姿は想像するしかありませんね。

どちらにせよ、布にするほどの量の糸を採取するには、気が遠くなるほどの数の山繭が必要なのだろうぁ。

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